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Continue to the Vanpire

 -廃墟の館 その後-



「……んん~」

 血塗られた床に小さな人影が姿を現し、声質も高くやけに若い正体であることが伝わった。



「起きろヴァンパイア、もう十分再生したはずだ」


「うう……痛い……腹が裂けるう……まだあの十字架の感じが残ってるのが嫌だ……」

 そこには銀髪で可愛らしい顔立ちをした少女が裸体の状態で起き上がり、それを黒のローブを着た者が見上げるように見ているという何とも不思議な光景だった。


「……何故幼体なのだ?」


「知らないわよそんなの、再生する時にあまりにも十字架の影響が大き過ぎたとかじゃないの」

 その銀髪の少女は間違いなく先程まで新介と戦っていたヴァンパイアであったが、再生後は何故か体が小さくなり性別も逆転していた。


「ヴァンパイア・ロードの能力は不死身、例え体という器を葬られても血液が一滴でも残っていれば再生する」


「まあでも、あの人間のせいで半分の能力は失っているんだけどね、今の私は不死身だけしか取り得のない存在には違いないわ」


「それは後でどうとでもなる、重要なのはお前は今形だけでもヴァンパイア・ロードということだ」

 ローブの存在は端を千切ると服を着ていないヴァンパイアにその布切れを着せた。


「それでそれで♪あの人間はいつ殺すの?」


「まあ待て、あの人間には利用価値がある……」


「利用価値?あの人間が?」


 温度自体を変化させる能力、つまり物質の三態を自由自在に操作し支配することができる能力、この事柄を推測するに彼は100%状態変化系の神技であることが確実だった。


「上野新介、古代の三大神技『ラグオス』を使う者、か……」

 どの道彼は計画に必要になってくるだろう、それまでは良い様に泳がせておくのが有力手だった。



「上野結の付属で着いてきた二人の内の一人だったが、彼が例の神技を覚醒させたのはこちらにとって相当な利益だ」


 ――貴様の能力『ラグオス』は天界にとって運命を握る神技なのだから______



 もうすぐ日が開けるという中、二人は暗黒の仲に消え廃墟の館を後にするのだった。





 第一章 END




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