#012「電網と学習」
@情報室
チアキ「空調の効いた部屋でパソコンの前に座ってる株主より、汗水垂らして働いてるアルバイトを優遇すべきっすよ」
ダイチ「生産者は販売商品に対して、原材料調達から最終廃棄処分まで、キチンと責任を持つべきだ」
タクミ「そして消費者は、個人の都合や好き嫌いを、製造会社や接客業者に押し付けないことですね。強欲な経営者、悪質な生産者、不遜な消費者」
チアキ「どこまでが管理法で、どこからが搾取か」
ダイチ「どこまでが販売策で、どこからが詐欺か」
タクミ「どこまでが改善案で、どこからが文句か。でも、企業にとって一番恐ろしい存在は、言っても無駄だと思って黙って立ち去ったまま、二度と姿を見せない顧客だろうね」
チアキ「興味や関心の無い相手を、わざわざ攻撃しないっすよね」
ダイチ「失望と憤怒は、期待の裏返しだからなぁ」
タクミ「好みが多様である限り、全員を満足させることは不可能だよ。一部の悪口は無視するしかない。反応すれば、泥仕合になるだけだ」
チアキ「匿名の掲示板に投稿された書き込みは、当てにならないものっすよね」
ダイチ「話半分で流し読みするに限る。大半のサイトは、臆病風に吹かれた小心者たちの鬱憤の捌け口だからな。参考意見として捉えるくらいで、ちょうど良い。真に受けると、ロクなことが無い」
タクミ「匿名性は、救恤とか義捐とか、慈善活動や公益運動に使うべきだよ」
チアキ「誹謗中傷は、当事者に直接伝えなきゃ、根本的な解決にならないっすよ」
ダイチ「面と向かって言えないような過激なことは、文字にして投稿するべきでもない」
タクミ「まぁ、社交不安障害や場面緘黙症を患ってる人物の場合は、その場で言い返すのが難しいけどね」
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チアキ「よぉし。これで完成っすね」
ダイチ「はぁ。何とか発表用のスライドが出来上がったな」
タクミ「商業科も大変だね。毎月、必ず発表しなきゃいけないんだから」
チアキ「もう、慣れたっすよ。材料になる手頃なデータさえ見つかれば、あとは料理するだけっすから」
ダイチ「なら、食材調達も自力で出来るようになれよ。俺たちの手を煩わせるんじゃない」
タクミ「まぁ、まぁ。時間が無い中で質の高い製品を作ろうと思ったら、人手を増やすべきだよ」
チアキ「どの先生も、自分の科目のことしか考えないんすから、嫌になるっすよねぇ」
ダイチ「他人を顧みる余裕が無いんだろう。忙しいという字は、心を亡くすと書く」
タクミ「教員が授業のことだけに専念出来ない環境は、どうにかしないといけないよね」




