表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/20

#011「おこた会議」

タクミ「早く上がりなよ。寒かったでしょう?」

ダイチ「お邪魔します。――使い捨てカイロは揉んでも温かくならねぇぞ、千晶」

チアキ「お邪魔するっす。――ラニーニャ現象のせいで、今年は猛暑と酷寒に見舞われたっすねぇ。うぅ、さんむい」

タクミ「統計史上、記録的な積雪らしいね。――電源、入れたよ。どうぞ」

ダイチ「まだ十一月なのに、すっかり冬景色だな。窓が結露してる。――先に上着を脱げよ、千晶」

チアキ「夏の暑さを、冬に御裾分けして欲しいっすよ。――ウォッ。パチッと来た」

タクミ「日本家屋は、夏を涼しく過ごせるような構造だから、冬は厳しいね」

ダイチ「窓、扉、屋根。家屋の構造には、お国柄が出るよな。――ようやく温まってきたか」

チアキ「気候だけじゃなくって、徴税役人と市民との駆け引きも関係してるっすけどね。――炬燵が嬉しい季節っすねぇ。うぅん。ポカポカぬくぬくっす」

タクミ「それで話を戻すけど、何鍋にしようか? 昨年は、水炊きにしたよね」

ダイチ「白菜が大量に収穫できたし、豚肉も安く手に入ったからなぁ。でも今年は青物野菜が不作だったから、根菜、穀物、茸類が中心の鍋だな」

チアキ「それなら練り物を足して、おでんにするってのは、どうっすか?」

タクミ「良いかもね。鶏団子や薩摩揚げを買っておくよ」

ダイチ「おでん、か。悪くねぇな」

チアキ「決まりっすね」

  *

タクミ「冬になると、きな粉とか餡子とか、お餅を連想させるフレーバーのお菓子が増えるよね。――苺大福の味、だって」

チアキ「チョコレート風味も多いっすよ。――これは、ミルクココア味っす」

ダイチ「手土産も持たずに上がり込んでるのに、菓子や飲み物を御馳走になって良いのかなぁ。そこそこ値が張るんじゃねぇの、コレ?」

タクミ「気にしなくて良いよ。どれも、ご近所さんや両親の知り合いからの頂き物だし、僕ひとりでは食べ切れないから」

チアキ「そうっすよ。遠慮なく頂いとくべきっす。グオッ」

ダイチ「少しは遠慮しろ、千晶。厚かましすぎるぞ、このっ」

タクミ「窒息するから、その辺にしときなよ、大地くん」

チアキ「ギブ、ギブ。……フゥ。そうそう。寒い夜は、韓国料理も定番っすよね。キムチチゲとかスンドゥブチゲとか」

ダイチ「唐辛子には、身体が温める作用があるからなぁ」

タクミ「中華料理にも広く使われてるよね。豆板醤、甜麺醤、エックス・オー醤」

チアキ「コチュジャン、七味唐辛子、ペッパーソース。そうだ。罰ゲームを用意するのは、どうっすか?」

ダイチ「ハハァ。さては、千晶。テストで負けたのが、まだ悔しいんだな?」

タクミ「懲りないねぇ」

チアキ「今度こそ、二人を一泡吹かせるっすからね」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ