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その2 三匹のにゃんだふる

おはよーございます。

ネコの翔太だよ〜。

時計の針は午前9時をさしている。

今は家には誰もいないよ。

智奈ちゃんと智貴は学校、英恵さんは仕事へ行ったみたいだね。

ちなみに英恵さんの仕事は中学校の先生なんだ。

確かスーガクキョーシだって言ってたよ。

つまり、スーガクキョーシの先生ってことだよね。

よく分かんないけど、お仕事頑張ってね〜。


さて、観察する飼い主たちもいないことだし、外にでも出掛けようかな。

階段を上って屋根裏部屋へ行く。

言い忘れてたけど、この家は二階建てで、屋根裏部屋があるんだ。

その屋根裏部屋にある天窓(天井にある窓)を押し上げて屋根の上へ。

空を仰いであくびを一つ。

うん、今日もいい天気だ。

さて、今日は・・・どこに遊びに行こうかな?

近くの駄菓子屋に行くのがいいかなぁ。

ちょっと遠出して隣町の肉屋もいいかも。

駄菓子屋のおばちゃんは耳が遠くて、お菓子買うのが大変なんだ。

お客さんとおばちゃんのやりとりは、見てて飽きないね。

肉屋のおっちゃんは、客寄せとして一発ギャグを叫ぶんだ。

あの寒いおやじギャグで硬直フリーズする人の数を数えるのもなかなか楽しいんだよね。


こんなことを考えながら歩いていると、後ろから

『おーい、翔兄貴〜!』

という声が聞こえてきた。

あ、ちなみに今のはネコ語ね。

さてどうしよう。

智貴並みにうるさいのに会っちゃった。

とりあえず逃げようかな。

『兄貴〜、何で俺から逃げるんですか〜?

冷たいじゃないですか〜!兄貴〜!』

さっきから兄貴兄貴とうるさいのは、トラ吉という雄ネコ。

ちなみにトラ吉は三毛猫なんだ。

別にトラ猫じゃないよ。

『もう兄貴、逃げないでくださいよ〜!』

そんなことを考えていたら、追いつかれちゃった。

ま、うるさいのはとりあえず無視して、と。

追いつかれたのはしょうがないので、トラ吉の隣にいる雄のトラ猫に話しかける。

『久しぶりだね、タママ。』

『おう、久しぶりやな、翔太。』

『あ、兄貴!!無視しないでください!!』

今僕が話しかけた関西弁のネコは、タママ君。

関西に住んでいたわけでもないのに何故か関西弁なトラ猫。

ここらでは珍しい普通ネコだよ。

昨日まで、飼い主といっしょに旅行に行ってたんだ。

また今度色々とみやげ話してもらおっと。

『おはよー翔ちゃん。』

『おはよう、フーちゃん。』

タママ君の隣にいた白猫が挨拶をしてきたので、笑顔で返す。

今挨拶してきた雌の白猫はフーちゃん。

第一印象は物静かな感じの普通ネコ。

あくまで第一印象は、だけどね。

実際は・・・思い出しただけで怖くなってくるからやめておくよ。

そのうち嫌でも分かると思うしね。


それからしばらく、タママ君とフーちゃんと三匹でお話してたんだ。

え、もう一匹はどうしたって?

いや、それが実はね・・・・・・

『兄貴が、兄貴が俺をいじめるぅぅぅ〜〜〜』

・・・さっきから器用に猫の手でのの字を書いてるんだよ、トラ吉。

ちょっと無視し過ぎちゃったかな?

うーん、どうしようか。


と、その時。

『あ、翔太さーん!!』

と言う叫び声とともに、一匹の黒猫がこっちに走ってきた。

「にゃんだふる人間観察記」を読んでくださり、ありがとうございます。

ここで、読者の皆さんに一つ連絡があります。

実は作者の勝手な都合により、読者様からのコメントをたまにしか見ることができません。

なので、コメントに対する返信がほとんどできません。

それでもできるだけ読んで返信するようにするので、読んだらコメントお願いします。

それではまた。


久乃 銑泉

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