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その11 ミッションぱーと2・屋根裏部屋から脱出せよ!

どうも、久乃 銑泉です。

この前お知らせしました新連載ですが、早速始めてしまいました。

題名は、予定など完全に無視して「剣と魔法と世界と箒」です。

読んでくださるとうれしいです。

それでは。


今日は風邪で寝込んじゃってる翔太だよ〜

あれ?そういえば、ネコって風邪ひくんだっけ?

ま、どうでもいっか。



僕は今屋根裏部屋で寝てるんだけど・・・

『暇だよ〜、外行きたいよ〜』

『はいはい、風邪ひきは文句言わずに寝てる!』

何故かフーちゃんがお見舞いに来てくれている。

『まったくもう、こんな状態で遊びに行ったりしたら、風邪こじらせるだけでしょ。』

そして、何故かフーちゃんは僕を監視している。

おかげで遊びに行けないんだよ。

『もう風邪治ってるってば〜・・・ゲホゴホ!外くらい行っても大丈夫だよ〜・・・ズズッ・・・』

『咳に鼻水って、風邪の典型的症状じゃないの。』

僕のバカ、なんでこんなタイミングで咳き込んだりするのさ。

『とにかく!風邪ひき翔ちゃんは静かに寝てましょうね!分かった?』

『・・・は〜い・・・(シクシク)』



・・・暇・・・

フーちゃんはずっと僕を見張ってるんだけど、暇じゃないのかなぁ?

『フーちゃん、ずっと僕見てても暇じゃない?暇だったら、別にどこか遊びに行ってもいいよ。』

『べ、別に暇じゃないわよ。それに私がどっか行ったら、絶対に翔ちゃん逃げ出すでしょ。』

あはは、ばれてるや。

うーん、どうしよっかな・・・

「智貴〜、宿題はよせなあかんで〜」

あ、そうだ、いいこと思いついた。

『あ、英恵さんが呼んでる!』

『え、ホント?』

フーちゃんは人間の言葉は分からないからね。

よし、これで・・・

『翔太、お見舞いに来たで〜。それにしても、風邪ひくなんてお前らしくないやんけ。どないした?』

な、なんでこのタイミングでタママ君が来るのさ?

『ああ、そういえば智貴のやつ、英恵おばさんに宿題しろとか言われとったなぁ。いつものことやけど。』

しかも、しっかりとバラしてくれました。

『しょ〜う〜ちゃ〜ん〜』


ドガッ!ズゴッ!!


『ゴ、ゴメンナサ〜イ!!』

『・・・俺、なんか間の悪いことしたんやろか?』

うわ〜ん、殺される〜!!



タママ君は、お見舞いにネコ缶を置いていった。

あーもう、いい計画だと思ったんだけどな。

『翔ちゃん、もしまたあんなことしようとしたら、次は本気で怒るからね。』

へぇ、あれって本気じゃなかったんだ・・・次はホントに死ぬかも。

・・・・・・

『あ、UFO!』

『翔ちゃん・・・』

うーん、やっぱりダメか。

『あっ、スルメ!』

『だから翔ちゃん、そんな古典的な・・・』

『あっ、スルメイカ!』

『えっ、どこどこ!?』

イカって重要だったんだ。

『どこにもスルメイカなんていないじゃない!!』

本気で探してたんだ。

でも、この作戦はちょっと無理かな。

気を逸らせられる時間が短すぎるよね。

しょうがないや、次の作戦いってみよー!



・・・一時間経過・・・



今度の作戦も失敗かぁ・・・

『なんで翔ちゃんは、そんな変なことには一生懸命になれるの?』

変なことなんかじゃないよ!

うまくいけば、外に遊びに行けるんだもんね。

でもまさか、僕が立案した三十の作戦が敗れるなんて・・・

“食べ物で釣ってやれ大作戦”や、“食べ物で気を逸らせ大作戦”なんかは、いけそうだと思ったんだけどなぁ。

『第一、そんな食べ物ばっかり使ったって・・・』

『でもフーちゃん、結構引っ掛かりかけてたよね。』

『・・・うるさい。』

ふふっ、この調子でいけばその内外へ・・・


ザーッ・・・


ん?この水が落ちてきているかのような音は・・・まさか・・・

『雨降ってきたわね。』

『うん、土砂降りだね。』

あははっ、ナイスタイミングだね、雨。

『ほら、雨も降ってきたことだし、諦めて寝てなさい。』

『そ、そんなぁ・・・』

なんで、なんでこうなっちゃうのさ!?

誰か僕の苦労を返してよ〜!!


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