その10 肉屋VSタママ
最近、自分が人間の言葉を理解できることに疑問を覚えてる翔太だよ〜
タママ君は勉強したって言ってたけど、僕はそんなことした覚えは無いんだよね。
さて今日は、例の肉屋さん(一発ギャグだよ。覚えてる?)まで来ている。
「安いよ安いよ〜!後ろに十歩でバック転(バック・10)!!」
カチーン!!
お、今回フリーズしたのは八人・・・
『な、なんやあの寒いギャグは!?ちゅうか安いのと関係無いやろ!』
と一匹。
暇そうにしてたから、タママ君を連れてきたんだ。
『翔太、あのおっちゃんはいつもあんなこと叫んでんのか!?』
『うん、最高記録は二十八人ね。』
『なんやそりゃ。』
「寄った寄った〜!銀色のペンでペンギン(ペン・銀)の絵を描いた!!」
カッチーン!!!
わお、二十一人!
いつもに増して寒さに磨きがかかってますね〜
『・・・翔太、もう我慢ならへん。』
ん?
『あのオヤジに本物のギャグっちゅうもんを教えちゃる!!』
タママ君が、いきなりおっちゃんの方へ駆け出した。
『聞け、オヤジ!布団がフットンダー!!』
ガッチーン!!
うわ、二十五人も固まったよ!
ネコの言葉は人間には通じないはずなのに。
すごいよ、タママ君。
『む、なかなかやるな!しかしこれならどうだ。土管がドッカーン!!』
ガチガチーン!!
三十三人!!
すごい、最高記録更新だね!
『やるやないの。でも、これやったらどうや!!サバイバルに勝って、鯖威張る!』
ガッチガチーン!!!
よ、四十人・・・
なんか、とんでもないことになってきてるよ。
「小癪な・・・」
『ナニクソ・・・』
フフッ、高みの見物〜♪
ガチギチグチゲチゴチーン・・・!!
・・・・・・
『なんてことがあったんだ、さっき。』
今僕は、さっきのギャグ合戦の顛末を、トラ吉とフーちゃんに話してるんだ。
『あの後三時間ぐらいは続いたんだけど、途中で飽きてきたから帰ってきたんだよね。』
『いきなり寒くなってきたと思ったら、そんなことが・・・』
『兄貴、タママはどうしたんですか?』
『タママ君なら大丈夫だよ・・・多分。』
『・・・はぁ、もう言うべきことが多すぎて、何も言えないわよ。』
『本当に大丈夫かな、タママ。』
『気にしない、気にしない。』
『『・・・・・・』』
あー、今日は楽しかった〜♪