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twno-baby  作者: 花*
56/65

2019.1~3

ちょっとたまったので投下します


お正月の我が家は戦場と化す。A大出身の父とB大出身の兄とC大在学中の姉がいるからだ。駅伝やラグビーは代理戦争じゃないんだぞ。専門学校生の私はいつも知らん顔。

だがしかし、今年は!#twnovel

「がんばれD大!!」

父と兄がぽかんとする中、姉が一言。

「さてはあんたD大のオトコができたわね?」

12:12 - 2019年1月3日




新年会の帰り道。冬の夜空はキンと冷えていて星が綺麗だ。ロマンチックな気持ちで隣の彼に何気に問う。

「ねえ、冬の大三角形って何と何と何か知ってる?」

#twnovel

「知ってるよー。えーっと、シリウスと、ベテルギウスとー、あとは…プロテイン!」

「筋力つけてどうする」

これだから筋肉バカは!

5:29 - 2019年1月4日




成人式の夜は中学の同窓会。と来たら大告白大会だ。オレ○○が好きだったんだ、とか私××くんに憧れてた、とか。その片隅で。

「俺、お前のこと好きだった」

「え?でも私のことフッたよね?」

「友達がお前を好きだったから」

「…」

甘酸っぱい幼い恋を思う。

左薬指の指輪を撫でながら。#twnovel

23:57 - 2019年1月14日


※毎月14日はツイノベデー。1月のお題は【告白】でした




付き合って1ヶ月、デート中に土砂降り、公園脇のホテルに駆け込む←イマココ

落ち着かない彼女に「何もしない。いつか心の準備ができたら教えて」と余裕ぶったのたが。

#twnovel

「いつになったら心の準備できんの!?」

彼が友人に漏らしてるのが聞こえた。

とっくにできてる。言えないの。察して。

0:25 - 2019年1月21日




月曜の朝なんて大抵気分がいいものではないが今朝は特に酷い。教室の空気が重い。主に女子の。某アイドルの影響か。

「いつまでもいると思うな親と推し…」

隣の席の彼女はそう呟くとブンッとこっちを向いた。

「実はずっと好きだったの付き合って!」#twnovel

この日は至る所で告白が行われたという。

17:17 - 2019年1月28日


※某国民的アイドルの活動休止発表を受けて




店のカウンターに座る男女。女の方が席を外したら男が「飲みやすくて度数の強い酒お願いします」なんて言うから度数の低い酒を出した。そしたら男がそれを飲んだ。

「よしっ…」

…いやまあ気持ちはわかるけど。素面で口説いた方が彼女嬉しいと思うよ?

そう思って今度はウーロン茶を出した。#twnovel

22:32 - 2019年1月30日




「いちごちゃんいちごちゃん!」

「おーご主人、何か久しぶりだな」

「はいコレ!バレンタインチョコだよ!」

「うお…溶かして固めただけのThisIs小学生チョコ…白いの浮いてる…」

#twnvday

「まず50℃で溶かす!それから25℃にする!その後32℃!」

「めんどくさあ~い」

#ご主人さまといちごちゃん

23:25 - 2019年2月15日


※毎月14日はツイノベデー。2月のお題は【溶ける】でした(遅刻)




「結婚してください」

…あれ?聞き間違えた?

「結婚してください」

いやだって私たち社員とバイトくんで十歳差で確かによくご飯行ったり出かけたりしてたけどバイトくん大学卒業で終わりかと…え?いきなり結婚?

「交際だと確実に断られると思ったんで。大丈夫、俺たちうまくいきますよ!」#twnovel

13:24 - 2019年2月24日




恋人の家が結構な資産家で、結婚が決まったときも予想はしていたが周囲から何気に妬まれた。ヘコんだ俺に彼女は言った。

「ラッキーって思えばいいのよ。はい『俺ってラッキー!』」

「俺ってラッキー」

「そう!もう一度!」

「俺ってラッキー!」

一番ラッキーなのは彼女に出会えたことだ。#twnovel

13:25 - 2019年2月24日




コーヒーショップの窓際でカフェモカを飲んでいると「空いてますか」と隣に男性が座った。唖然とする。5年前に別れた恋人だった。

#twnovel

「…帰ってきてたんだ」

「相変わらずカフェモカ?」

「まあ、ね」

「俺も変わってない」

「…何が?」

「何だと思う?」

…そういうとこ。思わせぶりなとこ。

19:56 - 2019年3月2日




高校に合格してやっとスマホを買ってもらった。SNSの画面に友達がどんどん増える。招待されたグループの中に彼がいたからこっそり友達追加した。そしたら彼から

『すごく』『きになる』『だれ?』

あれ?追加したのバレた?でもって私ってわからない?

#twnovel

数日後、縦読みしてスマホを落とした。

0:51 - 2019年3月3日




体育館の入り口が派手に開いた。現れた彼が一言、「東大受かったー!!」

卒業式の最中だったがもう大歓声。

彼が私のところに走ってくる。やな予感。

「合格したら言おうと思ってた、付き合ってください!」

断りづらい!

#twnovel

「一旦持ち帰らせてください!」

名言としてその後流行ったという。

0:00 - 2019年3月12日




残業残業残業。

「平成最後の決算期しんどい…」

「お前の時代も終わりだなー」

「は?何がよ」

「胸平らかに外成r…ってえなコラ!」

「あんたの時代でしょーがこの平社員!」

「んだと!?」

#twnovel

──周りの生暖かい目は感じている。

この平穏な関係を、ちょっと変えたいと思ってはいるんです。

23:37 - 2019年3月14日


※毎月14日はツイノベデー。3月のお題は【平】でした




チャペルで一組の夫婦が誕生しようとしたその時、闖入してきた赤ん坊を抱いた女性。

「…私のこと憶えてますか?」

花婿は青ざめて顔を横にブルブル振るが、花嫁はじっと彼女を見つめていた。#twnovel

「道端で破水したとき助けてくれたあのときの子ですご結婚おめでとう!」

女性は花嫁に駆け寄った。

23:50 - 2019年3月26日


「たまたま通りかかってあのときの人だと気づいたので…飛行機の時間が迫ってまして闖入してしまいました申し訳ありません本当にありがとうございましたこの度はおめでとうございますどうかお幸せに!」

彼女は嵐のように去っていった…









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