2018.12
ブォンブォン!!
「あの、この辺でいいから」
「なんで?門の前まで行ったげるよ!」
低い車体に大きいホイール。GTウイングの付いたガンメタ車。…が大学の正門前で止まった。
#twnovel
「はよ。見たよ…彼氏?」
「ええっと…」
一瞬、弟とか言いそうになった。けど。
「うん」
大好きな彼氏です。
23:36 - 2018年12月4日
片思い中のカテキョの先生。色仕掛けも泣き落としも通じない。
「そこは本来のとこで勝負しろや」
てなわけで期末で10位以内に入ったら考えてくれるって!さて結果は…
#twnovel
「せんせー!やったよ!ベストイレブンに入った!」
「えっマジで!…って誤魔化されねーぞサッカーかっつうの!」
ちっ。
23:41 - 2018年12月6日
(サッカー好きのくせに…KYなんだから)
(てかフツーに11位ってすごくない?)
(1つぐらいまけてくれればいいのに…)
(ケチ)
(サギ)
(ひとでなし)
「聞こえてるぞ!」
中3の冬に彼氏ができた。何考えてんのとママは呆れたけど、同じ高校に行こうね!が合言葉でモチベーション。しかし今思えばこれはフラグだった。結果彼だけ受かるという…
#twnovel
これはもうお別れ…?と思いきや。
「お前いないなら俺高専行くし」
そんなわけで、春以降も順調に交際は続いている。
20:00 - 2018年12月13日
暗い夜道に人が立っていてぎくりとする。見ると若い男の子。スマホを手に顔はその明かりで照らされていた。時折顔を上げ微笑むので何だろうとそちらを見ると少し離れた家のベランダに女の子。同じくスマホを持って笑顔を見せている。#twnvday
なるほど、現代版ロミジュリ。
こちらの結末は、幸でしょう
23:59 - 2018年12月14日
毎月14日はツイノベデー。今月のお題は【幸】でした
彼女ってどんな子?と友人。
「んー、どらえもん…」
「なに!?青くて丸いの!?」
と笑われたんだが違くて。
『今日寒ィ』
『ストール巻く?』
『テッ!紙で指切った』
『はいばんそこ』
『小腹減ったな』
『飴ちゃんあるよ』
#twnovel
「成程どらえもん…」
最高に可愛くて気が利くどらえもんです。
23:59 - 2018年12月17日
気になるあの子のことを考えると、ダメだと思ってても
「エロいこと考えちゃうって?」
「そうス…」
「そんなときはな後輩、走る」
「走る」
「そう。10キロ」
「10キロ」
#twnovel
そんなわけで俺は走る。あの子のことを思っては、朝な夕な。
そしたら大会で優勝した。先輩がジュース奢ってくれた。
0:08 - 2018年12月19日
世界で一番遠距離の恋をしていた
**
遠距離恋愛10年めに彼に出会った。
遠距離の恋人がいるから、と何度断っても
「オレ現地妻でいいんで!こっちにいる間は一生大事にします!」
そのうち絆されてしまった。
#twnovel
「先にあっちにいって彼に謝っとくね」
長く連れ添った夫の、それが最後の言葉。
22:04 - 2018年12月21日
サービス業にクリスマスなどない。書き入れ時だしそもそも好きで選んだ職だし。#twnovel
「定年退職したら世間一般のクリスマスやるんだあ」
そう言う私に同僚が
「正月もだな」
「表参道行く!」
「あとは混みっ混みの明治神宮」
「潰されそうだなあ」
「手ぇ引いてやるよ」
…一緒に過ごす気ですか?
1:08 - 2018年12月24日
狙ったエモノは料理でオトす。過去これでオチなかった者はほぼいなかった。残業中の差し入れ弁当で勝負に出る!
「え、君が作ったのこれ?」
「趣味なんです」
「何これタレうま!」
「メープルシロップなんですよ意外に合うんです」
「嫁に来て西くん!」
#twnovel
昨今は男だって料理できないとね。
23:55 - 2018年12月27日
お正月の煮物の下ごしらえをしている。蓮根をお花にして…人参もお花で型抜きしなきゃ。中学生の娘の手を借りよう。
「ねえアイちゃん、人参の型抜きしてよ」
#twnovel
さて具材を炒めようと見ると、「えっ」
人参が…星やらハートやら…クマ?
「平成も終わるんだからね、既製概念にとらわれない!」
14:32 - 2018年12月30日
恋人と過ごす年末、さあ今年はどこ行く何する?!
すると彼女、「オススメの過ごし方あるから昼過ぎにウチ来て」
#twnovel
まずスーパーで色々買った。それから沢山野菜を切った。彼女がそれを煮てる間に風呂を洗ってそのうち彼女が蕎麦作って…
結果おうちでコタツでTV。
成程、なかなか最高である。
1:11 - 2018年12月31日
年明けからちょっと忙しくなるのでここで完結設定にさせていただきます
長々お付き合いくださりありがとうございました!
(大したこと書いてないけど詳細?は拍手にて)