2018.10
「簡単に手料理なんて食べさせないよ」
そう言う彼女はたぶん料理ができない。
鍋パは奉行だったし持ち寄りは『近所の超ンまいパン』だったし、あと…彼女の部屋に泊まった朝も、ファミレス行ったし…#twnovel
でもどうでもいいことだ。だから今度はうちに泊まらないか?オムレツ作ってあげるからさ。
21:13 - 2018年10月1日
年上の従姉のことが小さい頃から好きだから、と彼は言った。
なら会わせろと頼んで無理やり対面した彼女は凄い美人どころか超地味。でも笑顔が優しかった。
あ、ガチだこれ。
「一途だね」と笑うしかなかった。
#twnovel
3年後、「従姉結婚した…」と彼。
いいこと教えようか。私も結構一途なんだよ。
23:12 - 2018年10月4日
私たちイトコ3人はすごく仲が良かった。
マナだけ伯母の連れ子で血縁がないと知ったのは小学生のとき。
『よかったねヒロ、マナとケッコンできるじゃん』
つい言ってしまったんだけど。
#twnovel
『ホントのイトコでもケッコンできるんだぜ?』
勿論今は知ってる。正にそれをしようとしてるんだから。
23:56 - 2018年10月8日
部の営業目標が大幅増で達成した打ち上げ、しこたま飲み食いして二次会三次会のあと、先輩が言った。
「よ~し三大欲求の一つが解消されたから次の欲求だ~。お前つきあえ!」
え…え!ええ!!#twnovel
颯と連れ込まれた先輩の部屋のベッドで。
んがーんごーぐぅ…
抱き枕状態です。…そっちかよ!!
17:05 - 2018年10月12日
自他共に認めるおしゃれガールの私のもとに一人の迷えるダサ子羊が。
「好きな子に告白する自信をつけたい」任せろ。
素地は悪くない寧ろイイ。髪長めは似合ってるがもうちょ軽く目は見せて眼鏡死守。服はキレカジよし出来た超私好み!っていいんか私好みで!
#twnovel
そのまま告白された。いいんだ。
23:41 - 2018年10月14日
ふと覗いた弁当がいわゆるキャラ弁てやつだった。「すげ」思わず呟いたら彼女が「でしょ!」と食い気味にきた。
「これはハムを切って丸めててこれは魚ソを型抜きしたのそれで」
あまりにもキラキラと説明するから。
「可愛いな…」
「でしょ!今度一緒に作る!?」
いや、違、いや、…うん。#twnvday
20:19 - 2018年10月15日
※ツイノベデー、今月のお題は【勘違い】でした
交際半年でプロポーズ、だが彼女の顔は憂い顔。紙に何やら書き出した。
「私の父は3度結婚しててね、義母が2人に異母兄姉が4人、同い年の姪もいてこれがまたみんな仲がいいから…正直普通の結婚てのがわからないのよ…」
#twnovel
簡単なことだ。その家系図の君の横に線を引いて僕の名前を足せばいい。
23:14 - 2018年10月18日
『2018オリオン座流星群は3時頃から見頃』
そんなわけで厚着してアルミシートの上で夜空を見上げている。寄り添ってると存外温くて…
「寝るな!寝たら死ぬぞ!」
「後は任せた…願い事は…頼んだぞ…」
相方はそう言って旅立った。眠りの国へ。
願い事は一つ。ずっと一緒にいられますように。#twnovel
23:37 - 2018年10月22日
「せんせー!Trick or Treat!」
僕はそれに「ハッピーハロウィン」と返し飴玉を渡す。ここ数年の我が校の流行で、生徒らは教師たちからお菓子を巻き上げるのだ。#twnovel
「Trick or Treat!」保健室から声がかかった。
「残念もう飴玉なくて。イタズラ待ってます」
ポカンとした彼女をあとに、笑う。
0:46 - 2018年10月31日