2018.6
今月は先月の『ご主人さまといちごちゃん』シリーズが多いので…
忘れちゃった読者さまはまずは先月の19日と20日のを読んでいただければ…さいわい…
今日のご主人さまは机に向かって何やら唸っている。
「えっとえっと15+7だから…ねぇいちごちゃん」
「何だよご主人」
「ちょっと手かして」
「? ほらよ」
「ああっゆびがない!」
「無えよぬいぐるみなんだから」
「…」
「お前、繰り上げの足し算指で数えてんのか…?」#ご主人さまといちごちゃん
17:52 - 2018年6月1日
※ご主人さまは小学一年生です
いちごちゃんは耳まで入れると120cmぐらい
「いちごちゃんいちごちゃん」
「何だよ…っておい!」
「わー!ほんとだ!うさぎがしゃべってる!」
「ちがうよぬいぐるみがしゃべってるんだよ!」
「すげえ!」
「お、おいご主人!」
「みんなにゆったらあいたいって」
「フツーは内緒の流れだろこういうのってさ!!」#ご主人さまといちごちゃん
23:28 - 2018年6月1日
「いちごちゃんいちごちゃん」
「何だよ」
「いちごちゃんは男の子なの女の子なの?おれっていうけど…ついてないし」
「股間を見るな」
「なかよしのえっちゃんはそれはとてもデリケートなもんだいだからちょくせつきいちゃだめってゆってたけど」
「聞いてるじゃねえか」#ご主人さまといちごちゃん
23:36 - 2018年6月1日
「ご主人はどっちだと思う?」
「うーん」
「股間を見るな」
「わかんないけど、わたしはいちごちゃんが男の子でも女の子でもどっちでもなくても大すきだよ!」
「……」
「『けんぞく』ってともだちってことでしょ?ママがゆってた。えっちゃんもいちごちゃんも大すき!」#ご主人さまといちごちゃん
23:43 - 2018年6月1日
先輩が誕生日にくれたのは、紺のチェックのトランクスだった。
「待て違う聞け!お前のことはちゃんと女子と認識してる!ほら女の子の一人暮らしって不用心だろ!そゆの干しとけば少し安心というか用心棒ならぬ用心パンツってことで!」#twnovel
のちに先輩のパンツになった。うちに来たとき用である。
17:34 - 2018年6月7日
先輩に誕生日に何が欲しいか聞かれたので、
「男物のパンツが欲しいです!」
あ、固まった。
「違いますあれですほら女の子の一人暮らしは危険だから!フェイクで干す用のやつ!」#twnovel
後日いろいろ渡されたものは、パンツ3枚Tシャツ3枚靴下に歯ブラシ…歯ブラシ?いるかな?
「いいから置いとけ」
17:43 - 2018年6月8日
雨雨雨。雨が嫌いだという恋人の誕生日は、皮肉にも梅雨時だ。#twnovel
誕生日に何が欲しいと聞いたら「傘」と恋人が言った。
雨は嫌いだと言っていたのに。何故に傘。問うと、
「雨の日でも、恋人からもらった傘を差すんだと思えば楽しく過ごせると思うんだよね」
いざ行かん、傘を買いに。#傘の日
18:17 - 2018年6月11日
「グ・リ・コ!」「パ・イ・ナ・ツ・プ・ル」
じゃんけんしながら、石蹴りしながら。そうやって帰った道が実はものの10分もかからないのだと知ったのは、一緒に帰っていたお隣のハルが引っ越してしまってからだった。#twnvday
新居は駅から5分。でも二人だと10分かかる。相変わらずの石蹴りしながら。
23:02 - 2018年6月14日
※毎月14日はツイノベデー。今月のお題は【蹴】でした
「愛は4年で冷めるというけどわかった、ワールドカップを一度は一緒に過ごすからだわ」
「何だ突然」
「だって夜中にうるさいし日中は使い物にならないし録画観るまで結果見たくないってTVつけられないし外出もうっかり出来ないし」
「ま、待て!これをやるから!」
「イケメン選手特集…!」#twnovel
22:29 - 2018年6月19日
「いちごちゃんいちごちゃん!」
「何だよご主人」
「しゅくだいやって!あとおやつかってきて!」
「何だいきなり」
「『けんぞく』ってともだちのことじゃないんだって!なんでもいうことをきく『どれい』のことだって、えっちゃんが!」
「ちょっとえつこ呼んでこい」#ご主人さまといちごちゃん
23:31 - 2018年6月22日
「いちごちゃんいちごちゃん」
「何だよご主人」
「えっちゃんはえつこってなまえじゃないよ」
「じゃ何だ。えみこ?えりこ?」
「えみりいだよ」
「エミリー?外国人だったのか」
「ちがうよ日本人だよ。えっとね、こうかくんだよ」
「『絵美梨依』…」#ご主人さまといちごちゃん
23:31 - 2018年6月22日
「おはよう森くん」
「おはよ…」
「眠そうだね」
「昨日ほとんど寝てない…」
「わぁそんなに勉強してたんだ」
「え?勉強?」
「え?期末試験の勉強してたんじゃないの?」
「え?ワールドカップ観てたんだけど…期末?」
「え。ワールドカップ?」
「え、期末っていつから」
「今日から…」#twnovel
11:13 - 2018年6月23日
「おはよ」
「おはよ…」
「眠そうね」
「昨夜彼が来てて…」
「え…あっ!あ、そう…」
「夜中寝れなくて」
「そ、そうなんだ」
「『いけっ』『そこっ』とかうるさくて」
「ふ、ふうん…」
「ワールドカップ観るなら自分ちで観ろっての。ろくに眠れなかったわ」
「そ、そう…(なんだ…///)」#twnovel
11:52 - 2018年6月23日
「そこ違う」「うう…」
毎回テスト前はこの劣等生の面倒を見る羽目になっている。それもこれもこのアホが俺を追いかけてこの進学校にまぐれで受かってしまったからだ。責任取れと教師に言われた。何故。
「大学までついてくんなよ」
「うう…」
「ちゃんと約束して会えばいいだろ」
「う?」#twnovel
17:34 - 2018年6月25日