表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
twno-baby  作者: 花*
46/65

2018.5

 

隣の席から別れ話。二股はあかんぞ男…。

彼女がコップを持つ。え!これ頭からぶっかけるやつ!?

ハラハラしてたら、彼女は水を男の股間にそっとかけた。え、それ何か漏らしたみたいな…え、恥ずい。

彼女の去り際に目が合う。唇に指を立てて、笑った。#twnovel

職場で再会する5日前の出来事である。

8:32 - 2018年5月2日


 

 

「兄貴があんたの姉さんに結婚断られた。妹が一人前になるまで結婚する気ないって」

呼び出されてドキドキしながら行ったら批難めいた声でそう言われた。何だよ。

だったら。

「ならあなたが私の恋人になって側にいてくれれば姉も安心するんじゃない?」#twnovel

まさかうまくいくとは思わなかった。

11:03 - 2018年5月6日




道端で鼻をつくにおい。

「これ臭いよねえ」

同僚が言うのに曖昧に笑う。

幼いときに、好きな男の子が白い花を束にしてくれた。ドクダミである。

だから私には特別な香り。#twnovel

すり込みって恐ろしいよねえ、と独りごちたら「なに?」と彼が顔を上げた。その顔は幼い頃から全然変わっていない。

22:46 - 2018年5月7日




にゃーお。アパートの間から現れた黒猫に

「おっチビ」「あっクロ」

同時に声があがった。

「…この猫、君の?」

「いえ。てことはあなたのでも」

ない、と彼は首を振った。

「クロって安直すぎ」

「チビも変です。成猫なのに」

「…」#twnovel

チビクロと改名された猫は今日も飼い主に愛されている。

19:30 - 2018年5月10日




「あの、よかったらごはん食べに」

「嬉しいけど今週時間がないんだ」


「おいしい焼き鳥のお店が」

「ごめんオレ鶏肉ダメで」


はっ!私のこれってもしやセクハラ…!


「すみませんでしたもう二度とお声かけません」

「待って!再来週なら案件終わってるしうまい寿司の店があるんだー!!」#twnovel

8:53 - 2018年5月11日




「あのさ、今日仕事終わったらごはん食べに」

「ごめんなさい今日は習い事が」


「うまい寿司の店があって」

「ごめんなさい生魚ダメなんです」


…あれ?もしやこれって…俺、ヤバいヤツ?


「ごめん鈍くて。もう誘わないから」

「金曜!金曜なら空いてます!いいイタリアン知ってるんで!」#twnovel

20:34 - 2018年5月11日8




彼女との関係は職場では大っぴらにしていない。だから先日のGWでも、

「お土産どうする?」

「別々の土地のにしよう。俺は北方面の菓子買う」

「じゃ私西のにするね」#twnovel

「二人揃ってどこ行ってきたのー?」

「え゛」

「同じSAのシール貼ってあるよ。甘いね」

「…」

これを機に公認になった。

19:56 - 2018年5月12日




偶然会った恋人の友人。彼は、お前好みブレないな~と笑った。

「彼女あの子に似てるほら高校ンときのお前の片思いの」

何ソレ。気分悪い。

「通ったよなあK駅前のコンビニ」

ん?#twnovel

嵐のような彼が去ったあと、恋人は気まずげで。

「…坊主頭だった?」

「大学一緒だったのはほんと偶然で…」

0:44 - 2018年5月13日




いつも無表情のナカノくん。先生がおやじギャグを言ってもホリがオナラをしても笑わない。

でもある日見かけたナカノくんは、並んで歩いているお母さんににこりと笑顔を向けていて。

それで、私はこう思ったのだ。

『私、ナカノくんのお母さんになりたい』

小さな恋のはじまりとは知らずに。#twnvday

20:33 - 2018年5月14日


※毎月14日はツイノベデー。今月のお題は【母】でした




偶然会った恋人の友人は、あんた好みブレないね!と笑った。

「彼氏あの人に似てるほら昔あんたが憧れてた」

は?何ソレ。#twnovel

「通ったよねえK駅前のコンビニ!」

ん?K駅前のコンビニ?

恋人は俺から目をそらす。

「…もしや眼鏡におさげだった?」

「…大学一緒だったのは本当に偶然で…」

19:55 - 2018年5月17日


※13日の男女逆バージョン。よく考えたら私は女の子が男の子に必死に片思いする方が好きなのです…




誕生日にママにぬいぐるみをもらった。

「あなたがこの子に名前をつけるのよ」

大きなそのうさぎはいちごみるくいろだったから。

「あなたのなまえはいちごちゃんよ」

知らなかったのだ。それが儀式だったなんて。#twnovel

「だっからさー何でこの俺様の名前がいちごなわけ!?」

今日も眷属は煩い。

22:16 - 2018年5月19日




久々に呼ばれる声。どれぐらい眠っていたっけ?意識が徐々にひっぱられていく。

「ふわー!久しぶり虚妄世界!今度のご主人は?美人希望!」

「いちごちゃんがしゃべった!」

「え?誰?」

「いちごちゃんがしゃべった!」

いちごちゃん…俺?

え、このちまい少女がまさか。#ご主人さまといちごちゃん

21:49 - 2018年5月20日


※シリーズ化したい




「あれ、吸うんだ?」

しまった、何で会社近くの喫煙可のカフェで一服しちゃったの私!よりによって彼が来るなんて!

「まあそれなりに」

もう開き直り。彼は隣に座る。

「なかなか場所なくて困るよね」

「アプリで探せますよ」

「マジで」#twnovel

そして月日は流れ。

今やすっかりキスはタバコの味。

1:03 - 2018年5月21日




女子校出身の私、大学で久しぶりに男子と交流していますが。

凄い。共学の男子ってこんな気軽に手を繋ぐんだ?

凄い。共学の男子ってこんな気軽にハグするんだ?

すす凄い。共学の男子って、ここんな気軽に、おでこにちゅーとか…#twnovel

「しねーよ!どっから見ても口説いてんだよ!気づけよ!」

21:31 - 2018年5月21日







5月2日のツイノベの続きは次話にて

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ