2018.3
10代なんて色ンな人にコロコロ恋するモンだよね?例えば
「先生、好き!」「ハイありがと」
だめかあ。じゃ次いこ次!あ、あの先輩かっこいい!
でも
「やっぱ先生、好き」「ハイハイ」
やっぱだめか。あ、あの子もいい感じ。
でも
「先生、好きです…」「…」
色んな恋より先生が欲しいです。#twnovel
10:58 - 2018年3月3日
彼女がネットを見ながら笑いを漏らした。
「校則でポニテ禁止だって。"男子の劣情を煽るから"って」
奇しくも今日の彼女はポニーテール。煽る?と蠱惑的に笑む。#twnovel
首どころか手首も足首も指先も、瞳さえも煽られますが何か?俺は猿かな?
お猿さん好きよ可愛いから。
彼女の手が首に回された。
23:50 - 2018年3月4日
ネットで見た衝撃的な校則。
"ポニーテール禁止"
「アホか。何よ劣情って」
部屋でゲームをしていた幼なじみ兼生徒会長兼彼氏に言う。#twnovel
「うちでも立案しよう」
「は」
「常々思ってたんだ。お前のうなじは凶悪だ」
「え」
「何なら半袖も禁止してあとスカートも」
「待て」
アホがここにいた。
0:08 AM - 2018年3月5日
卒業式。勇気を出して告白した。ら、怒られた。
「もっと早く言えよ!修旅や文化祭とか一緒に過ごせたのに!」
「一緒に過ごしたじゃん皆もいたけど!…え?」
「俺もずっと好きだったんだよ!」
「何よ!じゃああんたが言えばよかったじゃん!」
──
#twnovel
「…春休み、どっか行く?」
「…うん」
23:26 - 2018年3月10日
予報にない雨降り。駅まで夫を迎えに行く。
私を見つけた彼は走り寄ってきて傘の中に入った。
「迎えに来たのになんで傘1本?忘れたの?ぬけてんなあ」
と、笑いながら柄を取り私の肩を引き寄せる。
わざと1本で来たのは内緒。
濡れないようにぴったりくっついて帰りましょう、私たちの家に。#twnovel
21:41 - 2018年3月12日
「ん?何これ」
彼が冷蔵庫の一番奥にあったものを見つけた。
あ、それ…
「何かホワイトデーのお返しっぽい…」
「うんまあ、そう」
「誰にもらったの、てか誰にあげたの」
「初恋の人」
「…」
そのまま拗ねて部屋に篭った彼にいつ聞こう。
憶えてない?そのラッピング。小6のときのこと。
#twnvday
7:31 PM - 2018年3月14日
※毎月14日はツイノベデー。今月のお題は【初恋】でした
「先生、卒業しました!」
「3月はまだ高校生。ダメ」
「先生、4月になった!大学生になった!」
「まだ未成年。ダメ」
「先生、二十歳になった!」
「まだ学生。ダメ」
「先生、就職しました!」
「まずは3年働け」
「先生、4年目に入ったよ」
「…」
「先生、待っててくれてありがとう」#twnovel
14:01 - 2018年3月24日
荷物は既に送った。新幹線のホームで僕らは向かい合う。待っててほしいとは言えない。僕はいつ戻ってくるかわからないし彼女はここを離れられない。
別れを告げようとした僕に
「待たないから」と彼女が言った。
#twnovel
「私が行くから。だから、待ってて」
待つ。僕より余程男前の君を、何年でも。
23:12 - 2018年3月25日
ポストを覗くと白い封書が届いていた。
ちょっとふんわり厚みがあるものの軽いそれは毎年この時期に彼から送られてくるもの。
部屋に入って慎重に封を切る。そこからふわり舞う、桜の花びら。
『こっちは満開』
#twnovel
1ヶ月後には私から彼へ送るのだ。
いつか二人で一緒に見られる日を待ちながら。
23:55 - 2018年3月29日
連日の残業続き。帰宅すると玄関に小さな靴が揃っていた。来てるのか、と奥を見ると点々と白いものが落ちている。
「…花びら?」
部屋には、ソファで寝ている彼女。その天パの髪には桜の花びらがついている。
「そっか…桜咲いてるのか…」
#twnovel
彼女の髪を撫でる。
明日の休日は花見に行こうか。
0:14 - 2018年3月30日
3月はついつい感傷的になって先生×生徒を書いてしまいますね……(先月も書いた)