2017.10
幼稚園のときに遠視で眼鏡をかけることになった。
初めて眼鏡をしていった日、みんながじろじろ見た。それがすごく嫌で。
そんなとき君が言ったんだ。
「まゆのパパといっしょ!かっこいい!」
#twnovel
成長と共に遠視は改善されたけど、いまだ伊達眼鏡を手放せない僕である。#眼鏡の日
20:57 - 2017年10月1日
受付の某嬢は眼鏡を外したら超絶美人ともっぱらのウワサである。
と、同期の飲み会でワイワイと男連中があまりにも騒ぐもんだから。そしてその中に意中の彼がいたもんだから。ビール4杯ですっかり酔っ払った私は。#twnovel
「私だってコンタクトとったら結構美人なんだからね!」#眼鏡の日
21:37 - 2017年10月1日
「今日中秋の名月だって」
「ウサギ見えるかな?…て何でウサギなんだろ」
「自分の為に火の中に飛び込んで食料になったウサギを帝釈天が哀れんで月に祀ったっていう話からだろ」
「うわあ…でも私あなたになら食べられてもいいかな…」
「その場合僕は帝釈天じゃなくて狼男だな」#twnovel
0:18 - 2017年10月5日
駅前に大手の塾ができて、みんなそっちにいってしまった。この個人塾に残ったのは彼と私だけ。あっちいく?てママもきくけど絶対いかない。
「おまえ若先生好きだもんな」と彼。んんん?
"あいつキミの志望校みても気付かなさそう"
若先生が小声で笑った。春には、きっと一緒に。#twnovel
23:05 - 2017年10月6日
終バスに間に合わなくなると急いでバスに二人で乗る。#twnovel
駅前で一人暮らしの彼は車は持っていない。だからいつも実家の私をバスで家まで送り、折り返し終バスで帰ってゆく。お金貯めて二人で車買う?そう聞いた私に、結婚資金を貯めたいから、と彼。
今日も終バス目指してバスに乗る。
20:54 - 2017年10月7日
おえかきのじかん。だいすきなかいじゅうのえをかいた。そしたらとなりのこが「すげえ!うめえ!」っていってくれて、それからふたりはだいしんゆう。
#twnovel
「家族会議を始める。議題はシンゴジフィギュア購入について」
「異議なし」
「では購入決定」
親友は今や夫婦に。道は続く。
22:46 - 2017年10月12日
究極の選択という本を借りてみた。早速彼へ次から次へと問いかける。
カレー味のアレかアレ味のカレーか
アリ千匹かゴキ百匹か
#twnvday
「もし明日世界が滅びるなら好きな人と過ごす?家族と過ごす?」
「…じゃあ家族になろうか。そしたら両方と過ごせる」
思いもかけないプロポーズ。
1:07 - 2017年10月14日
家飲みの買い出しに出た。お酒につまみにお菓子。「持つよ」彼が私のレジ袋に手を伸ばす。「平気」遠慮する私。「いいから」「平気」「持つって」「いいよ」「頼む!」「固辞!」「お願い!」#twnovel
仕方なくOKすると周りがワッとなった。いつの間にか交際を迫る男と断る女に見られてた。
22:48 - 2017年10月19日
家飲みの買い出しに出る。お酒につまみにお菓子。
ふっと私の右手が軽くなった。彼が袋を取ったのだ。
私のはお菓子だけなのに。そっちはお酒とか持ってるのに。
いつもそう。彼は私に何も持たせない。#twnovel
でも、赤ちゃんだけはだめだったね。だってママじゃないと泣いちゃうからね。
22:49 - 2017年10月19日
犬の散歩で毎朝すれ違う彼。名前も知らなかったけどある朝互いのリードが絡んで遂に話す機会が!
「名前は?」彼が私に問う。
「ぽえむです」
「ポエムちゃんかあ~可愛いね!」
そう言って彼が目を向けたのは、犬の方だった。
言えない…ぽえむが私の名前なんて…もう言えない…#twnovel
22:54 - 2017年10月27日
毎朝犬の散歩ですれ違う彼女。名前も知らなかったけどある朝犬のリードが絡んで遂に話す機会がきた!
「名前なんていうの」
勇気を出して聞いたが
「ポエムです」
返ってきたのは犬の名前。ガード固い。
あとどれぐらいの朝を過ごしたら、いつか君の名前も教えてくれるだろうか。#twnovel
19:54 - 2017年10月29日
※1ヶ月後
「ところでポエムちゃんの飼い主さんはなんて名前なの?」
「……渡辺、です」
「わたなべ……さん?」
「渡辺です」
「(ガード固いな!)」
※3ヶ月後
「おーい、ぽえむ~モモ~」
「え、お兄!?」
「何だよ彼氏?」
「違うよ犬友!」
「こんにちは」
「いつもぽえむがお世話になってまーす」
「いえそんな」
「よーしじゃあ先帰るかモモ!」
「わぅん!」
「あっあっ、えーとじゃあまた!」
(モモちゃんていうのか…)←違う