2017.8
バッグを持たない彼は何でもポッケに入れてそのまま。案の定、毎回洗濯はとんでもないことになる。財布、携帯、zippo…。衣類と共に干されるそれら。#twnovel
そんなある日、洗濯機から発掘したのは──白い小箱。
全く、もう…!
どうしようか。何気なく干しておこうか。#洗濯機の日
22:57 - 2017年8月1日
「へえ蜂蜜って花ごとに種類あったりするんだ…レンゲにクローバーだって。なんか素敵」
「蜂蜜は単に花蜜なだけじゃないから。そのままだと糖度は40度ぐらいだし一旦蜂の胃に入るわけでぶっちゃけ蜂の唾液とか分泌物が混ざったものを巣で」
「あ、もういいです」#twnovel #はちみつの日
22:30 - 2017年8月3日
パーマをかけてもすぐ取れる。何度もなってふと思った。
彼もしかして私にすぐ会いたくてゆるくしてるとか…?#twnovel
ドキドキしながらまた店に行って、原因判明。
「当日リンスして伸ばしちゃってるでしょ」
俺にそんなに会いたいのかと思っちゃったよハハハと彼。
似た者同士でした。
20:58 - 2017年8月4日
渋滞中の車内。気軽に始めたしりとりに案外夢中になった。
終わらない。全然終わらない。こうなると負けたくない。
「お…桶!」
すると暫しの沈黙の後、
「…結婚しよう」
…え?え!?
「…うん」
#twnovel
「よっしゃ勝ったあ!終わったああ!」
グーで殴った。私悪くないよね!?
11:20 - 2017年8月6日
大きな薔薇の花束を抱えて歩く。
そんな私に見知らぬ人たちが声をかける。
「わ、凄い。おねえさん誕生日?おめでとう」
「キレイ!寿退社?おめでとう」
おめでとう、おめでとう、おめ…
#twnovel
違うの、これはこれから渡しにいくの。
一世一代のプロポーズをしにいくのよ!#花の日
21:10 - 2017年8月7日
無人のオフィスでPCと睨めっこなう。そこへドアが開く音がして。
「お前また間違えて出勤したの」
「違いますっ今日はマジで仕事!」
ぷんすか怒ると主任は雑誌を眺めつつ
「それいつ終わる?」
「え…お昼頃?」
「じゃそのあと飯行くか」
…何しに来たんだ。
#twnovel #山の日
8:30 - 2017年8月11日
※実は去年の山の日と繋がっております。
思えば初めて会ったあの日に既に種は蒔かれていたのだ。
気づかぬ間に芽が出て双葉が出て、気づいた頃にはもう遅い。胸のうちに咲かんばかりの蕾ができていた。
これを咲かすためには必要なものがある。
だから私は勇気を出して、あなたに乞うのだ。
どうか、心を、ください、と。#twnvday
23:10 - 2017年8月14日
※毎月14日はツイノベデー。今月のお題は『種』でした
(↓のツイノベも日付はちがいますがお題を使っております)
いなかのおばあちゃんちで出されたスイカは三角形で。
「…スプーンは?」
そしたらそこにすむ同い年のイトコががぶりと食べて
「こうやって食べんに決まってんだろ!」
ぷぷぷぷと種を出した!す、すごい!!
虫もへびも魚も手づかみのまっ黒のかれは、私の夏休みのヒーロー。#twnovel
0:22 - 2017年8月16日
↓上を受けての。
人人人。人だらけ。
東京に住むイトコの家に遊びに来たらそこは『まきょう』だった。
「ほらこっち!」
おれの手をひいてシブヤの交差点をだれにもぶつからずに渡ってゆく。す、すげえ!
こんがらがった地下鉄もまようことなく乗りついでゆく白い顔をしたイトコは、まほう使いだ。#twnovel
0:23 - 2017年8月16日
交際3ヶ月。初の旅行は車で10時間かかる場所。そんなに長く車という密室にいるの?話もつの?疲れない?
けれど実際はちよっとしたトラブルに遭いつつもそれを二人で解決し、お互いの家族の話とかしながらあっという間な10時間。
着いた先が彼の実家だったのは、確信犯だよね。#twnovel
22:12 - 2017年8月25日
↓
多分うまくやっていけると思ってた。
思った通りだった。
だからてっとり早く、家族に紹介した。(彼談)
「やべえ!宿題!見して!」
奴が隣家からかけ込んできた。毎年恒例だったけど中学生になってもこれとは…
「他の子に頼めばいいのに」
モテるんだから。
「お前のがいーの」
ちょっとドキッとする。
「でき良くちゃバレる。お前なら目クソ鼻クソだし」
ノート取り上げたよね。#twnovel
19:38 - 2017年8月30日
(※去年の8月最後のツイノベもどうぞ)