2017.7
『もし部屋にGが出たらどうする?』
私は気になる人にはまずこの質問をする。
退治すると言えば頼もしい。逆に退治できないとかだとちょっと幻滅。
#twnovel
「え、別に何とも思わない」
「…別に、とは」
「いるなーぐらいしか思わない」
さて、これは一体どっちに分類すればいい?
0:52 - 2017年7月2日
恋人がゴキブリを退治できるかどうかは凄く重要。
だから今までは退治できる人としか付き合わなかった。#twnovel
今度好きになった人は本当に本当に好きで好きで、どうか神様、彼は退治できる人でありますように…!
「俺ムリ。逃げる」「…」
わかった。私が退治する!だから付き合って!
0:54 - 2017年7月2日
彼と久々のデート中、イチャイチャと腕を組んで歩いていると友人にばったり会った。
「別に離れなくても、今さら」
解こうとする腕を友人は制して、しかしミックスソフトみたいだな、と笑った。絡み合う真っ白な腕と真っ黒な腕。
哀しいかな黒い方が部活焼けした私の腕なんだけど。#twnovel
20:18 - 2017年7月3日
食べる速度の遅い私が特に困るのは炎天下のソフトクリーム。みんなで出かけた牧場で、要らないって言ってるのに彼は私の分も買ってきて。あああ溶ける!#twnovel
あっという間に自分の分を食べた彼が「手伝ってやる」と言うと上からばくりと食べた。それ以来毎回。だから買わなくていいのに…
20:19 - 2017年7月3日
“サラダバー トマトにオニオン パクチーチキン
欲張りすぎて メイン入らず”
お昼を大分過ぎてから入ったファミレスで、メインのハンバーグがなかなか入っていかない私を見て彼が笑いながら一句。
だって本当にお腹が空いてたんだよ…そんなに笑わないで!
#twnovel #サラダ記念日
23:34 - 2017年7月6日
すぐに泣く子供の頃の私。そのうちそれを恥ずかしいと思うようになった。でも何かにつけ瞳は潤む。そこで私が考えた技は『あくびが出たふりをして誤魔化す』であった。#twnovel
しかしのちに「口半開きで顔くしゃって泣くのが可愛かったな~」と彼から衝撃の一言が。全然誤魔化せてなかった…
11:00 - 2017年7月10日
「今日はナイスの日なんだって。ナイスなことを見つける日って“よかった探し”みたいだね」
「よかった探しを良い意味に取ってないか?あれは“ポリアンナ症候群”と言って辛い現状から逃避し楽観的なことだけを考え実際に問題解決には至らな」
「あ、もういいです」#twnovel #ナイスの日
16:37 - 2017年7月13日
「かき氷って食べるとツーンとするけど『夏!』って感じするよねえ」
「それはアイスクリーム頭痛といって原因は二つ、冷たいものが急激に体内に入り脳の血管が拡張する所為と神経が冷覚を痛覚と誤解する所為だな。要はがっつくからでゆっくり食べれば起きな」
「あ、もういいです」#twnvday
12:54 - 2017年7月14日
食べる速度の遅い私が困るもの第二弾はお祭のかき氷。みんなで出かけた花火大会で、だから要らないって言ってるのに彼は私の分も買ってきて。ああ溶ける…#twnvday
彼は自分の分は買ってこなかった。そして徐に「手伝ってやる」と私の氷を取り上げて食べては返す。だから買わなくていいって…
12:55 - 2017年7月14日
地元のお祭は今年も盛況。屋台を眺めながら歩いていると境内社の陰で少年と少女が顔を見合わせお互い舌を出している。あらケンカ?と思ってると
「あおーい」「おまえまっか」
見ると2人の手にはかき氷。ああそうだ、舌にシロップの色が着くんだ。私も久しぶりにかき氷を買おうか。#twnvday
12:57 - 2017年7月14日
「ほとんどの人は半径70m以内に恋の相手がいて」
「え、広くない?校舎まるまる入らない?」
「で半径3mで恋に落ちるらしーぜ」
「狭っいきなり狭っ」
「というわけで」
「うん」
「今の俺たちの距離は?」
「…1mぐらい?」
「えーと。つまり、好きです」
「…私も」#twnovel
18:33 - 2017年7月15日
彼に膝枕をしながらTVをみる休日の夜。ふと思って口にした。
「そういえばどうして膝枕って言うんだろう?腿なのに」
「膝というとつい膝頭を思い浮かべがちだが本来は腿前面部を指す。現に英語だとsleep on one's lapでlapは腿のこ」
「あ、もういいです」#twnovel
22:30 - 2017年7月17日
フラれてもそのあと40日は会わずにすむ。だから1学期の終業式に告白した。
『ごめん。よく知らないし』って。そりゃそうだよね。知ってた。
でも知らなかった。彼も補習組だったなんて。夏休み中顔を合わせるなんて!
#twnovel
40日後、夏休みが終わる頃にはすっかり友人に。そして。
19:46 - 2017年7月20日
校門脇の自販機で、彼が先に私のペットボトルを取り出した。見る間に半分近く飲まれて返される。#twnovel
「…もうあげるそれ」
「えっまじ?わーお前が天使に見える!」
「そりゃ見えるでしょうよ。それ惚れ薬入りだから」
なーんてね、と続けようと彼を見ると真っ赤。
「…効くねコレ」
22:55 - 2017年7月21日