2017.5
いつも髪をピンピン跳ねさせてた隣家の少女がいつからかそれを跳ねさせなくなった。Gパンはスカートになり、擦りむけた膝は白くなった。恋でもしたのかな。#twnovel
「綺麗になったけど、以前のきみも可愛くて好きだったな」
寂しくて何となく意地悪なことを言った。
翌日全て元に戻った。
2017年5月2日 08:36
柱の傷は…10年前の。
「抜かせん!いつになったら抜かせるんだアア!」
「モデル並でゴメンネー」
姉の友人である彼女。まさか大学生になっても抜かせないとは思わなかった。いつか抜いたら告白しようと思ってるのに…
「背の高い女は嫌い?」#twnovel
ああやはり彼女には敵わない。
2017年5月5日 19:40
5月になり“暖かい”が“暑い”になってくると布団も段々暑くなってくる。今夜も室内は少し暑く、先に寝た彼は薄い肌掛けをかけているだけ。私はそうっと窓を開けた…#twnovel
明け方、ふと身体に温もり。肌寒いらしく彼が私にくっついているのだ。私もくっついた。夏は、まだ来ないでいい。
2017年5月7日 00:43
この傷のかさぶたが取れていつか痕がキレイに治ったら失恋も忘れられる。#twnovel
なーんてポエミーに浸ってたんだけど。
「かさぶたはできると痕が残るから乾燥させないで上から保湿した方が早く治るらしいぜ!」と私につきまといベタベタに甘やかす彼に癒された。
お勧めします湿潤療法!
2017年5月7日 16:30
「なあに?ソレ」
「家で見つけたんだ。流してみようぜ?」
そうして昼休みに校内に流したカセットには昔のポップスが入っていて結構新鮮。#twnovel
─そしてそれは暫しの沈黙後に入っていた。
『俺、お前が好きなんだ!』
散々周りに冷やかされた。違う俺じゃないんだ!クソ親父ィイ!
2017年5月10日 21:36
「あの男の子と女の子何歳に見える?」
「んー、制服だし17,8と、7~8歳ぐらいかな」
「じゃああのおじいさんとおばあさんは?」
「え…70?80?90…じゃないよなさすがに」
「ね?あのぐらいになれば私たちの歳の差なんてどってことないよ」
だから。ねえ。お願い。#twnovel
2017年5月13日 00:32
何故あと30分早く起きれないのか。今朝も駅まで猛ダッシュ!ホームで勢い余って前に並んでる彼に思い切りぶつかった。あ、スミマセン。#twnvday
しかし年に何度か余裕の日もある。
前の電車が行った後にさっと先頭で並ぶ。そのあとに来た例の彼。時計と私の顔を三度見って、失礼じゃない?
2017年5月14日 08:20
※先月のツイノベデーのお題、「遅刻」でした(↑だがしかし、ヒロイン遅刻してないですね…)
二度寝三度寝、休日サイコー。しかしさすがにお腹が空いた。近所だしとすっぴんジャージでコンビニへ。#twnvday
そこで会った電車の彼。「あ、こんにちは」
が、彼は怪訝そうな顔で私の顔とカッコを三度見した。
そしていきなり閃いたように「ああ!」って。ちょっと、ホント失礼じゃない?
2017年5月14日 08:23
※そして今月のツイノベデーのお題は「休日」
連絡せずに帰宅したら、彼女がイヤホンで音楽を聴きながら文庫本を片手に枝豆をつまみビールを飲みつつ玉ネギを炒めていた。
一緒にいるときは他のものに目もくれず僕だけを見ているのに。
「そういうときはマルチタスク解除してるの」
そうだ、彼女は非常に優秀な部下だったっけ。#twnovel
2017年5月20日 23:05
「今日は大好きな人に手紙を書きましょう」
国語の時間に先生はそう言ってみんなに便せんを配った。まわりを見るとみんなすぐに書き始めてる。なら…とぼくも勇気を出して手紙を書いた。#twnovel
でもあとで知った。
みんな家族や友だちあてで、好きな子に書いたのはぼくだけだったんだ!
2017年5月23日 08:21
↓
次の日、先生がそっとぼくをよんで
「ごめんね。読んでしまったけどとてもすてきな手紙でした。これはね、絶対渡したほうがいいと思う」
と手紙を返してくれた。
──その手紙は、妻専用の引き出しに今も大切に眠っている。#恋文の日
2017年5月23日 08:22
※5月23日はキスの日でもあるそうですが…今回はこちらで。