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twno-baby  作者: 花*
31/65

2017.3

2016年後半あたりからツイッターをまんまコピペしてますのでハッシュタグ(#)が残ってますが場面転換とかの意味に使ってたりもするのでそのままにしてあります

 



頭は良いけどちょっと変わってるクラスメイトの彼。今日も真剣な顔してノートに何やら書いている。

何してんだろ。勉強じゃないのは確実。しなくても頭いいし。

「なんか将来の自分の子どもの名前考えてるらしいよ」

「……」

#twnovel

その名前が、将来自分の子どもに付けられるなんて。

9:32 - 2017年3月2日




深夜でも人の多い、この街の終電は0:28。

0時過ぎるとそわそわしてくる。

そのそわそわは“間に合うかな”のそわそわと“間に合わなかったら”のそわそわ。

『帰りたくないな』ってもし言ったら部屋に連れてってくれる?

…それか、一緒に終電に乗って私の部屋に来てくれる?#twnovel

0:17 - 2017年3月3日




幼い頃から怖がりで、誰かいるのではとやたら後ろを確認する子だった。だから

「付き合ってほしい」

彼が正面に立ってそう言ったとき、思わず後ろに誰かいるのではと確認してしまったのは仕方ないと思う。

#twnovel

それ以来彼は定位置は私の後ろ。私は安心して、もう後ろを振り向かない。

20:10 - 2017年3月5日




「私ねえ、数学はちちんぷいぷいなの」

魔法の呪文に例えるということはあっという間に解ける、即ち得意ということだろうか。僕は幼馴染の意外性を見た。アホそうな顔してるのに…

#twnovel

ちんぷんかんぷんと勘違いしてたのを知るのはそのすぐあと。やっぱアホだった。ま、かわいいけど。

11:28 - 2017年3月9日




『食器を洗うまでが料理!』『畳んでしまうまでが洗濯!』

今日も僕は彼女の教え通りに家事をする。

#twnovel

『お嫁に出すまでが子育て!』

ほら、これもきちんとできた。娘は涙を流して手紙を読む。

『一緒に墓に入るまでが結婚!』

それも守る。だからそっちにいったら褒めてくれよな

14:53 - 2017年3月13日




誰もいない教室で彼は呑気に居眠り中。

暫く寝顔を眺めていてふと思いつき、小声で

「私を好きになるスイッチ、オン!」

彼の鼻の頭を押した。#twnvday

途端にがばりと私に回る腕。

「ねね寝てなかったの!?」

「スイッチ押されたし。切りたいならまた鼻の頭押して」

─絶対押さない!

20:27 - 2017年3月14日




一人暮らしの自分の部屋で。

「おーい」

ふにふにと彼女の鼻の頭を押す。

「おーい。子ブタさん?肉まんちゃん?おーい」

寝とる。─ふと昔を思い出し

「一生俺の傍にいるスイッチ、オン」

再び鼻の頭を押した。#twnvday

途端にぱちりと開く瞳。彼女は笑いながら鼻の頭を両手で覆った。

23:01 - 2017年3月14日


※毎月14日はツイノベデー。今月のお題は『スイッチ』でした




「ボタンください!」

卒業式の日、勇気を出して好きな人に言った。

「え?ボタン?」

「お願いします!ください!」

「いやでもお前、ボタンて」

「お願いしますお願いします!」

「…」

押しに押して上着のボタン見事ゲット。

でも勝負はこれから。私諦めませんからね先生!#twnovel

18:41 - 2017年3月27日




「これ第二ボタン。受け取って」

卒業式のあと在校生が見送る中、やってきた彼がそれを差し出した。

私は真っ赤、周りはキャー!

でも待って!それは受け取れない!

「なんで!」

「だってあんたまだ2年生じゃん!あと1年制服使うじゃん!」

#twnovel

1年後に貰うことになりました。

18:45 - 2017年3月27日



↓リライト版



「先輩!卒業おめでとうございます!」

「ありがと」

騒がしい後輩だったけどお別れと思うと少し寂しい。

と、後輩は私に何かを握らせた。

「どうせ1年後でも、これは先輩のものだから。今渡しとく」

手を開くと、金色のボタンがころんと揺れた。

#twnovel

「いらない」

「ええええ」

22:00 - 2017年3月28日



先輩の第二ボタンはいつも取れたまま。

「ボタン付けて来いって言っただろー!」

今日も先生に怒られてる。お母さん付けてくれないのかな?私が付けてあげたいな。

思いきってそう言うと、先輩はにっこり笑って

「大好きな人にあげちゃったから、ここは永久欠番なんだ」

22:04 - 2017年3月28日









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