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twno-baby  作者: 花*
25/65

2016.9

小さいものが好き。飴玉やビーズ、お菓子のおまけ。仔猫に仔犬。

そんな私の中2の秋。片思いの彼に思い切って告白したらOKもらえた!


「詐欺だ…」

「後半に伸びる家系なんだよ」

「昔は小さくて可愛かったのに!」

フフ、と笑う彼。その笑顔はあの頃のまま。

やっぱ好き。

2016年9月2日 10:13




「きょうパパのおべんとうね、あーちゃんがきゃらべんにしたからね!」

「え、そうなの?わあ楽しみだなあ(●´ω`●)」


「ただいま…あのさ…弁当」

「うまかった!?」

「ご飯の上に折り紙乗ってたんだけど…何か虫型の」

「あーちゃんがおったのカブトムシ!うまいでしょ!」

2016年9月3日 20:19




新学期。長かった髪をばっさりショートにして登校したらみんなが驚いた。

「どっどしたの!?」

「失恋?失恋したの!?」

友人をいなしてちらりと彼を見る。…うん、見てる。

失恋なんかしていない。これから攻めるのだ。

彼がショートカットが好きって言うのを聞いたからね!

2016年9月5日 22:27




カナのことすき?ってきくからすきだよってゆった。マミちゃんにもアンちゃんにもサキちゃんにも。

「みんなすきなんてヘン!」ってゆめちゃんがおこった。

「ゆめちゃんもだいすきだよ」ってゆったら

「…ゆめもすきだけど!」って。

おこりながらすきってゆうの、かわいいよね

2016年9月10日 06:50




「頼むよ~水泳部入ってくれよ~」

「お前マジ勿体無いって!陸部来いよ!」

「試合だけでいいから。サッカーに来て…」

今日も茶道部にわらわら人が来る。部長の私にも頼まれるんだけど当の彼は知らんぷり。

でも何でうちに?なんて訊かないよ。こわい答えが返ってきそうだから。

2016年9月10日 23:32




家庭の事情で齢26にして実家を出ることになった。実家暮らしの彼女は「凄いねえ、私は一人暮らしは無理ぃ」と繰り返す。

「だって怖くない?」と彼女。そうだな、女の一人暮らしは色々と物騒だし…

「─オバケとか!」

「……」

ま、まあ彼女末っ子だし。甘えん坊だから、な!

2016年9月11日 11:14




付き合う前も付き合い出してからも結婚してからも、どうしても下の名前で呼べない。君は、仕方ないなあ、と笑っていたけれど。


だから、生まれた子供の名前は君の名前の止め字違いにした。

--ちゃん、と呼びかけるその心の奥で、君の名を呼んでいる。とびきりの愛情をこめて。

2016年9月14日 21:58


※毎月14日はツイノベデー。今月のお題は「名前」でした




家の車しか運転したことない、そう言う彼女に僕の車を運転してもらった。え、やだこわい。ドライブどれ?Pはどこ?と戸惑う姿が可愛い。

「やっぱ慣れてる車がいいな、今度は私が車出すね」

そうして彼女が乗ってきた車は

ラ ン エ ボ

…華麗なギア捌きに、惚れ直した。うん。

2016年9月19日 01:13




「俺就職するからさ」

3年も仲良くやってきたバイトの先輩がいきなりスーツ姿で店に現れた。

実は今月いっぱいで店は辞める、今日は内定式だったんだとか何とか言ってるがショックで全く耳に入ってこない。


「だってお前と将来を見据えて付き合うならフリーターじゃダメだろ?」

2016年9月27日 22:23




ケー番ゲットしたのに全然出てくれないし捕まらない、講義室でそう嘆く女の子を尻目に私は大学を出てボロいアパートに向かう。

鍵は開いたままの筈だが一応ドアを叩くと返事が聞こえた。


携帯電話携帯しないし電源切れてるしイラっとくるんだけど。

でもまあいっか。そのままで。

2016年9月29日 23:16








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