恋われた
そんな題名ねーよ
そう彼が私の書いた小説を見て叫ぶ
だっだってー、そう私は頬をふくらましてそのA4に刻まれた黒いプリンターの文字を見て言う
しかし題名からしてと、彼はそれだけ赤く書かれた文字をさしていう
そこには(ウサギとカメ殺人事件簿3678)とでかでかと書かれていたが
どこが不満なのかさっきからその中身さえ見ずに何か言っている
だっあら中身を見てくれればわかるから、そんなことを言ったら十倍で返された
「は~~~あ~~」
「何が中身だだ、だいたいウサギとカメ殺人事件簿って、誰」
「えっ、、」決めてない焦りが脳内を駆け巡りつい
「何となく」と言ってしまう。
とにかくだまだ第一話なのになぜに四ケタの膨大な数字が題名につくのかが第一の問題だ
え、、それも何となくだよ~~~
はあ~~~~
男は自らの頭を抱えながらさびれた部室で頭を抱え
安いパイプ椅子にうずくまった。
ここは演芸部
と題するいろいろな廃部、又は、一人では部を立ち上げることのできない人間などがごちゃ混ぜに勝手に入部する、ごみ箱みたいな部屋である。
一人だけの怪談部部長 食中毒を出したテロリストのいる料理クラブ、などなど
正直、元の演芸部部長にして最後の手芸部部員だった奏多 一人(カナタ ヒトリ」は今自分でさえ知らない部員のいる投げ込み寺状態のごちゃ混ぜに押し込まれた部室にいた、
その部室と言うか、空間ができたのは、ある先生の一言だった
この学校ではよほどのことがない限り一人しかいない部活は強制廃部、
もしも部活許可書のないものが部を勝手に造り行動を個なった場合、
強制廃部はもちろん一週間の補習が架せられる。
そんな彼もその4月末、おそれていたことが起こる、新入部員が一人も獲得できなかったのだ、
その結果
校長室に呼ばれた、皆からは黄色紙と言われる紙が部室の机に置かれていた
その机の横には、一か月前に完成したクマのぬいぐるみがさびしくたたずんでいる。そのリアルさにぬいぐるみとしての務めは無であるといえた。
春陰る放課後の廊下、
その校長室の前に彼はひとり無気力に襲われながら立っていた。
しかしふいにいつまでもたっていても仕方ないとそのドアノブに手を掛けた時「どうぞ カナタ君 その講和でしか聞いたことのない人物が今明らかに一介の廃部決定まじかの部長に声をかけていると思うと嫌でもその廃部という現実がどしりとずしりと今までにない悲しさを覚え驚くがその感情さえ押しつぶされる。
その人は椅子に座っていた無駄に長いテーブル、
「確か円卓っていうんだっけ」そんなことを思う。
「えーカナタ君どうかね一人廃部部員がいるんだが彼をきみの部に編入させるという形で継続してみれば
えー――と、その時は何も考えなかった部室が残るのであればそれでもいいのではないか、そんなことからうなずいた
誰かに餌をやれば、そのほかにも餌をあげなければならない、誰が言ったのだろう
そいつは人間的性格破綻者だった、その鉛筆のような鋭い視線に金髪第三ボタン以下を止めない身だしなみの着崩し、そいつの名前は
「暴力野球部は剣道に恋をする」
春は過ぎうだうだの梅雨も過ぎて灼熱の夏が来ようとしていた。
その男は弱小どころか誰もいない野球部に一人入部してた。
一年の彼は春に入部すると一か月の期限付きの入部勧誘を行ったその時でさえそこに入部者はゼロで、ここ十年の廃部歴を彼は打ち破り見事に散った。なんでも十一年前の野球部はそれでもそこそこかたず負けずの強さであったらしいが、その時、悲劇は起こった、
野球部部員のひとりに恋人ができたらしい
その一人は、うまく隠せずばれてしましなんと、
恋愛禁止というどこの時代なのかと突っ込みたいほどの制約により、無理やり別れさせられてしまう。
そう、その次の年からだ、地元でもそこそこの強さを誇ってきた野球部が負け始め怪我がぞくしつ、ついには廃部を引き起こす事件を起こしそのまま一時休部が言い渡されたが結局その部は廃部になってしまった、
それこそどうでもいい眉唾物かもしれないが、しかし皆、別れさせられた野球部の生徒の呪いだと今でもタブー視されていた。
そのせいなのかここ十年異例の花形部活が姿を消していたのである。
で今その無口な男がそこにいた、と言っても、もちろんその呪いの野球部先輩ではなく、
その男は棒立ちで僕を見ていたがしかしぼくも見返すのが疲れたのでそこらへんに出しっぱなしの安物のパイプ椅子に前座りして臨む、、
キーンコーンカーンコーンどこかで鐘が鳴る、
フ~ゥ~~ 今日も時間を無駄にしてしまった。
そう言いながら夕暮れが赤く差し込む、暗い部活に立ち上がるとぽんと目の前に直立していた目つきの悪いマネキンの肩をぽー~~んとたたくと
お疲れさんと言って外に出た。
この部室に鍵はない何でも三代前の部長が壊したらしい、
そのままほおっておくのもなんだが、それで盗まれて困るものが今までないのも事実だった、ということに悲しみを覚える。 「ぶ、部長」
その透き通るさわやかな音に耳を疑う,おっお前喋れたのか、
そんなことを言いながら振り返ると俺は恐ろしく鋭い細い目を上から僕に見下ろす、
「じっ実は相談が。
その鬼顔とは想像できない、迷いが声に現れる、
どうした何かあったか、何かあるからしゃべらないと思うしだいたい何かあるから一人で練習もせずにこんな熱いだけの部室に夏の真っただなかにいるのだろう、、(まーしかし校庭はその他もろもろの者たちに占領されているので使えはしないが、、、
でっどうにかできるだけ顔がこわばらないようにその顔を男に向ける、
じっ実は、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、」
何かしゃべろ――よ
そんなことを突っ込みながら改めて、大軒 忍を見た、
そいつは気持ち悪いくらいせいたんでクールな格好でからだもくねらしてこちらを見る。まさかそれっ気があるのではと、
しょたフラグを心配する奏多 一人 十八であったが、違った。
「じっ実は、その整った口が開く、
「実は、剣道部に好きな子がいましてそのこが野球部ってかっこいいよねーて中学の時、、、、、」
悲しい沈黙が蝉の鳴りやまない校庭からほど近い部室を満たす。
それだけ、、、、、
コクコクとうなずく、
もしかするとこいつはものすごく生真面目なのかもしれない、
僕の持論の中にそう言うヤンキーと言われるやつは人生にい真面目に生きられた奴の慣れの果てなのではというものがある、で生きられない奴が生真面目とはいかずとも人を見下し自分勝手に周りを蹴落とせるぼーじゃーくぶじん、な奴、だとすれば世はボージャークであふれかえっていることだろうと思い出を引き出しの奥に投げつけながら彼を改めてみた、
ほんの少し紅をさした肌がその夕暮れによりさらに染まる身長百八十はあろう長身にそのすらっとした体の上にはどこか幼さの残る冷徹な目、
ついキャーとおかまな自分がいることにきずくが、
残念ながらそれっ気はない、
皆無ごめんである、
と一通り整理したところで「一途だな、、とカッコ悪くぼそっと言った。
それからであるその女子という人間の所に通いだしたのは、
もちろんその付添い人として暇な僕は手芸片手にアミアミしながら体育館の廊下に坐りながらアミ、その横で忍が一人見ていた半開きの剣道場を、
キーンコーンカーンコーンそれが退却の合図だ、
急いで引き上げるころには、剣道部員たちがぞろぞろそのくさい胴着を片手に現れる、
もちろんなのか忍は時たま入ってくる人を見つけた時はもちろん出てこようもんなら陸上部さながらのダッシュで脱兎のごとく駆け抜け隠れた。
そんなことをばからしく一夏つずけた。
最悪なのはその剣道部が県大会の常連で二年に一度の全校大会出場クラスのまーつよいぶであったことで、一夏夏休みのほとんどを奴とともに学校ですごした、
行きたくなくてもピンポーンとインターホンを押してくるし、
それを無視しようものなら枝を伝って二回まだ這い上がってくる、
まったく偉いものを持ってしまったものだ、
それこそ最初のころは夏休みを受験生なりに満喫したさいっぱいいで逃げ回っていたがあいつはなぜか私の行くところ行くところにす出没する
そして恐ろしいことに演芸部の凶器とうたわれた僕をとらえるのだから末恐ろしい、
「演芸部に入って何故か僕はほとんど編み物に触ったことがない
初めの二年間僕は廊下で一本三十キロの編み棒を持たされ永遠と三時間立たされそれが終わればな何故か今度は一年中畑仕事をさせられ綿を作らされた。
そうしてようやく布に触れられた頃が先輩卒業の二か月前、現在を含め九カ月に上るのが実質、作品を作れた時間はこのごますり頭の男とにらめっこしていたせいでほんの四カ月程度である、
とにかく長く厳しい鬼ごっことに、らめっこ、そしてかくれんぼの修業をした大軒 忍「オオノキシノブ」十六歳は今満を持してかげりひんやりとした廊下からさっきまで竹刀が鳴り響いていた剣道場へ礼をしてはいっていった。ひと夏中宿題をしているのかどうかわからないが忍はずーとみていた
その細い目でズ~~~ット、
その動作を彼は完ぺきに熟知してそれをやってのける、
その動さは、ひと夏ストーーカーーとして観ていたそのおどおどした彼はいなかっように見えた。
すると彼は面を脱ごうとしている紺色の女性のもとに、
その舞でも踊っているのではという見事な足使いで彼女に進み出た、
そこで彼は彼女に告白するはずだったしか~~し、
それは起こった彼女はそのチャラチャラしたような彼を見て一言、なら私に勝てたら付き合ってあげると
何ともいい笑いで忍に言い放った、
忍は今まで竹刀など握ったことさえない
それこそ面をかぶったその置夏という彼女の姿は
すだれにかかった彼女のみよじを見なくても
一発でわかるがそんなことは今は関係なかった、
竹刀を持った彼女は今、躰に面も胴着さえつけていない
その異様に白いぬめっていそうで実際はすごくさばさばしていそうなクールなその女を見据えて困惑していた
事実彼女は甘く見ていた
実際剣道に男と女には歴然と差がある
それは二人がズーート体育館の隙間から見ていてもなんとなく分った。
しかしそれは小学校くらいからやっている連中での比較であってそれこそ触ったこともないような奴がすぐに力でどうにかできるようなことではない、彼女は彼に胴着は付けるかといったその時であった、
やります試合、
男を決めたのか
真白くなったのかついにその忍が動いた
その一つ背に何か通ったような姿勢は、はたかれ見て清清しいがそれとは別に威厳を感じた。行け~~~そんなことを僕は扉の近くで見守りながら思っていた、
試合開始
彼女、今居 置夏十六歳 忍と同い年 」は思っていた、なんなんだこいつ
その時彼女はこの忍が野球部に入ったげいいんも知らないし覚えてもいない、しかし目の前にいる明らかに何か感じる相手に少し喜びを感じていた、それは剣道などやってもいない者をいたぶれる思いそれとは別に果たしてこいつはどれくらい強いのかとそれを見つめ心の中で笑いをやめる。
はじっめその声はなかった
その正々堂々とした男は先輩から胴着を断り
何故か野球のユニホームを着ていた、白に縦縞、それを相手に、
とりあえず距離を置く、
いつのまにか気が道場内に広がりそのふいんきで立ち上がり竹刀を両者持っていた。
それにしてもおかしいこの男に隙がない
今までこんな相手と稽古姿さえ見ていないが
それは明らかに少なくとも何かある、
そう思った瞬間だった。
忍は動いていた、
それこそなん千何万と見慣れた型、それを見逃すはずはなかった、
しかし
忍のその面は春風のごとく自然で速く面をうち彼女の横をすぎさる、
い瞬の沈黙の後、いがぐり頭の太った教師が、
面あり――、とその野太い声を剣道場に響かした、
すると彼女は膝を突いた
その顔にはこちらからではよく見えないが涙が光かった気がする、
すぐに奴が近ずくが彼女は、一瞬うずくまった次の瞬間恐ろしいことが起こる
その一瞬彼女は彼に抱きつきキスをして走り去った、
それには全員がえーーーといったに違いない、
彼は呆けふいに彼女みたく膝をついて倒れた。
保健室、
倒れた奴はしきりにゴメンとつぶやいていた、
今から考えれば面なしの頭に直面を打ったのである私はそう思っていたが
ふいに人が入ってくる、
それは間違いなくあの紺色の胴着を着た飛び出していったあの彼女であり
私は急いで退散する、
ごっごめん
その声はあの時の威厳も何も感じられないまさに気弱い彼である、
撃つつもりはなかったんだでも
そういう彼の横で彼女は泣いていた
その何とも色っぽい顔がまた彼の背筋をのばさせた、
「ごめんねびっくりさせたでしょ、それは明らかに年上の何かを感じさせるものいいだがタメである。
あのときうごけなかった
でも一陣風っていうのもおかしんだけど、、、
しばらくした彼女は黙ってうんうんと小さく小首を振って、確かに彼を見て言った
あなたに面を打たれたんだって思ったほんとコツ――ンて
その時だけなんかはっきりとしててね、で気ずいたら私だけ立っててあなたはもういない
それで横に風が吹いてたの、悔しんだけど、それとは別に、、、そういって俯かせた顔を上げると、ホレちゃった。そう言って彼女はパンパンと立ち上がり胴着からほこりを払うと、
付き合ってくれませんかとその白い頬をサクラ色に染めて言ったのであった。
結果的にその日を最後に奴は演芸部の第一号号の後輩を辞め剣道部にスカウトされた。
その後も何かと奴は理由をつけて逃げてくる。
基本あいつのきまじめさは長くはっずかないそれは彼女を見ているときに限っていた、
だからこそその邪眼とも真剣とも取れる三カ月による見稽古のすえ感覚的にその癖を空間を見抜きあの風のような気配のない素早いものを打てたのであろう、もともとこの二人の基本応力はすさまじいたまたまその両者は使い方が発揮され見られにくい分野についただけというだけで、、、、とにかく仲良くやっているというのろけ話をしに来るのであるからたまったものではない。
集一(妬くうぶは剣道に恋をする)でづた
彼は戸惑っていた
彼が触れはどんなものでも壊れたそれは時に人であり時に物だった
それは意識的なもので彼は人からとうざけられいつのまにか直立不動になっていた。
そんなときここに左遷になって驚いたその男には隙がない
その日から奴をみつずけている動けない動いたら、、、
そしてそのつらい日々を自ら妥協させた
もういやだいやそうじゃないこれだけやったのだもしかしたら告白できるかもしれない壊す自分を抑えられるかもしれない、
その日から僕の地獄は、始まった。
彼は彼女に好意を覚えたのは実はひさしかった彼女の前だけはその直立不動する緊張感がなくない普通でいられた、
それが恋いだときずいたのは残念なことに卒業まじかであり彼は希望校を辞め幸運にも定員割れだったこの学校に来ていた。
不運にもそのとき近くの席で野球部はカッコいいといったのを聞いたのだが実は、友達につられてやぶさか言ったの彼は知らない。
かくして彼は史上最強の先輩というリミッターを連れ彼女の所に通ったわけだ。
しかしその時は来てしまった。
彼はキスされた瞬間全身の筋肉がまるで魔法を解かれた、
さながら蛙のように心と緊張嫌悪感が壊れたように溶け、しまいにはぐにゃ――と意識もろとも溶けていた。
その日から彼は自分が何かを壊さない強さとそしてまた自由という名の醜態を場に出すことができるようになる。
そのでれっぷりというか、崩れぶりは先輩として驚くものがあった、
しかしその空白のような空洞の感じは消え、細いされどしっかりした芯 心をを見て先輩は安心したそれに、
彼にはくちずけで緊張を解してくれる人がいるのだから