運命は運。
俺が創る小説ってジャンルがよくわからない。
酷く歪んでる話になりそうですが、頑張ろうと思います。
雨が降っている。土砂降りだ。
雨で視界が悪い中、遠くに赤い点滅するものが見える。それは、サイレンと共に近づいてきた。
パトカーに救急車。同時の登場だった。
ちなみに俺がいるのは道路。足元には雨水と混ざりあった赤い液体。その数十センチ先には学生服を来た男の子の死体。頭から、手から、足から、血を流している。
「そこの君!邪魔だ」
誰かに言われた。「邪魔」と。
恐らく声の主は救急隊員、もしくは警察官。俺はここにいてもただ、呆然と眺めることくらいしか出来ないので、その場を離れた。そのまま帰路につく。
「ちょっと君、待ってくれ」
「邪魔」の次は「待て」か。
振り向くとそこには警察官。
警察官は言った。
「君が殺したのか?」
そんなこと、唐突に訊かれても…。
困るな。どうやって殺す?刃物も鈍器も無いし。それでも警察官か?もしくは新人か。これが新人では無かったらクズ同然。
そう言えば昔。と言うほど昔じゃないがたった一人しかいない友達に「君は考え方が変わってるね」と言われたことがある。勿論悪態とか嫌味とか悪口とかそんな類いじゃなくて誉め言葉として。
「殺してないです。自殺ですよ。自殺」
本当は自分自身が自殺するように仕向けたかもしれない。そんな言動をずっとしてしまっていたから。代わりに自殺してくれたのかもしれない。
雨が更に強くなる。