表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/6

おまけ~敗者のゆくへ~

 降りしきる雨の中、よたよたと歩く影が一つ。

 それはどこにいくでもなく歩いていた。彼の名は木崎忠邦といった。

 様子から鑑みると彼は百花流に負けたようだ。

 彼はふらふらとしながら

「く、くそ。つ、次はこうはいかない……ぞ」

 と呟いた。

 意識が朦朧としている。よっぽど百花流の技が強力だったらしい。

 ……さて、仕事をするか。木崎の前に飛び出るもう一つの影。

 木崎は力なくそれを見た。そして目を大きく見開いた。

「お、お前。なんでここに」

「偵察だよ、親方の命でな」

 もう一つの影が答えた。

 彼は続けて言う。

「まぁ、来て正解だったかな。お前は負け、その様だ。……お前みたいな負け犬は組織にはいらない」

 木崎は顔を青くした。逃げようと身をひるがえす。

「……なおも生き恥をさらすのか。……実に、残念だ」

 男はそれだけ言うと刀を抜き、

 刀を腰だめに構えた。

「死ね」

 そう言うと男が刀を突き出す。彼の放った斬撃は小気味よい音をたて、湿った空気を切り裂いた。そしてその刹那、その場に木崎の悲鳴が響いた。


「ヒャッハッーーーーーーーー!!」


 と同時にある男のファンキーな叫び声もあたりに木霊していたりする……。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ