馬鹿馬鹿しい
ルイス・キールライン視点
馬鹿馬鹿しい
今日この日を一言で表すとすればこれしか無いだろう。
むしろ、他の言葉で表せと言われても無理なほどにこれにつきる。
そんなことを考えて
ため息を吐きたくなる。
戦争は嫌いじゃない。
むしろ好きな部類に入る。
だが、勝てるか勝てないかのやりとりに
命を賭けるあのスリルが楽しいのであって
最初から勝敗が分かっているものなど何ら面白みもない。
ただ面倒な処理に追われるだけだ。
「さて、いい加減ミカエル・ランフォートがどこから逃れたか教えて欲しいのだが?
これでも、元婚約者として優しくしてるつもりだ。
何せ、そこらの兵士に下げ渡さずに
安全なところにいるのだから敗戦国の元姫としてはとしては格別の待遇だ。
それに、あなたが出てきたあたりに居るだろうということは分かっている。
しかし、どうもうちの者はそういうものを探すのが苦手らしい。
あいつら最初にミカエル・ランフォートと同じ髪のやつの死体の首持ってきて
これがミカエルだいやこいつがと・・・正直持ってきたやつの首こそ落としたくなった。」
唇の端を少しあげ目を眇めて言ってみせる。
目の前の女
ミカエルランフォートの姉にして元婚約者リアーナ・ランフォートは
元々白い顔を青白くさせながらただ
ランフォート王族特有の瑠璃色の眼で見つめてくる以外にない。
まぁ、失神せずに見ているだけでも女にしては素晴らしいと褒めてやれないこともないが
正直、失神しようが狂おうがさっさとはいて欲しい。
そもそも、王女と王子は無傷でとかいらん注文をつけてこられたことで
余計に手間取りややこしくさせているのだ。
これが、まだ体だけの無傷を指していたのであれば
もう少しやりようもあるのだがそうもいかず
さっきからほとんどこの繰り返しでしかない。
ただ変わったことと言えばは自分の話がどんどん長くなっていっているだけか・・・。
この堂々巡りを終わらす手段が見つからず天井を見上げながらついに
はぁっとため息をこぼした。
本当に馬鹿馬鹿しい。
ルイスさんが登場させれました。なんだか文章的におかしいのでそのうち直すかと・・・。もし誤字脱字ございましたらお知らせください。