2-8 よくある意見:いいね、感想、PV(承認欲求充足)がないとモチベが続かない!
承認欲求を追い払うとはいっても、現実的には、『いいね、感想、PV(承認欲求充足)がないとモチベが続かない』でしょ!
その感覚は、よくわかる。その意見も、よくわかる。
その上で、それは、すでに《灯が中毒になっている》というサインだ
まず、この苦しみを抱えている君を責めない。
誰だって罠に落ちる。
むしろ、落ちるようにできている。
承認欲求はそれだけ甘い。
「読まれた」「感想が貰えた」「嬉しい」、これは素晴らしいことだし、悪いことではない。
だが、嬉しいが故に、人間の心に入り込む。いつの間にか、灯に成り代わる。
だが、ここで冷静に真実だけ伝える。
■1 「承認欲求がないとモチベが続かない」は正常ではない・・・異常事態だ。
反発を承知で正しく伝える。
モチベがないと書けないというのは異常だ。
「書きたい」から始まった創作が、「やる気がないと書けない」に変わっている。
これをおかしいといわずになんとする?
書きたくて始めた物語が、
・いいねが減った
・感想が来なくなった
・反応が鈍った
この瞬間に書けなくなる。
これは、君の灯がこう変化してしまっている状態だ。
✔ 本来の姿
「書きたい」→書く
「読まれたら嬉しい」→祈り
✔ 汚染された姿
「読まれたい」→書く
「反応がない」→書けない
この歪みが起きた瞬間、
灯は書きたいではなく、承認欲求の操り人形になっている。
■2 灯の燃料がすり替わっている
本来、君の灯はこうして燃える。
《灯の燃料:書きたい(内側から出る火)》
・感じた
・見た
・伝えたい
・書きたい
・作りたい
これは内から湧くエネルギーだ。
しかし、承認欲求に侵されるとこうなる。
《偽燃料:反応・数字(外から注がれる火)》
・評価がほしい
・誰かに認められたい
・数字が下がったら不安
・反応がないと意味がない
外界の火は、強い。即効性がある。
灯が小さい少年は、外の火を拒めない。
だから、喜びながら、汚染されていく。
でも外の火は命の火ではない。
燃えているように見えても、灯の芯を削っていくんだ。
これが承認欲求の毒性だ。
■3 「書きたいが分からない」は末期症状
怖いことを言うようだが、これは真実だ。
「書きたいことが分からない」
「何を書けばいいか分からない」
これが起きる理由は、たったひとつ。
✔ 灯が承認欲求に食われ、自分の声が聴こえなくなったからだ。
承認欲求にご飯(執筆)をあげてきて、灯が飢え死にしたのだ。
或いは、死にかけているのだ。
結果──
自分の声(「書きたい」「好き」)が聞こえなくなる。
この段階は、深度2の中では末期に近い。
だが、救えないわけではない。
灯は必ず戻る。
ただし、必要なのは正しい対処だ。
■4 君の灯は「モチベでは動かない」
モチベで動くのは外側の反応だ
君はこう勘違いしているかもしれない。
・「モチベが下がった」
・「やる気が出ない」
・「評価がほしい」
だが、実は違う。
✔ モチベが落ちたのではない
✔ 承認欲求に「書きたい」を塗りつぶされているだけだ
君は書けなくなったのではない。
外側の声が君の灯を押しのけて中央に座っている状態だ。
だから、
・反応が来る
→書ける
・反応がない
→書けない
この構造になる。
これは才能の問題でも性格の問題でもない。
ただの構造変化なんだ。
■5 だからこそ、深度2では承認欲求を扱うことができない
理由はこうだ。
✔ 自我が未完成
✔ 灯が小さい
✔ 外界の力が強い
この状態で承認欲求を扱うのは、
幼児にお酒を飲ませるようなものだ。
いい悪いではなく、
ただ単に、まだ耐性がないのだ。
■まとめ
承認欲求がないとモチベが続かないのは、
君が弱いからではない。
理由はひとつ。
✔ 灯が承認欲求に支配され、汚染されているからだ。
そして、
✔「書きたいが分からない」は末期症状だが、原因は明確。
✔ 灯の声が聞こえなくなっただけ。
やるべきことはいつだって同じだ。
「灯を守れ!」
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