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2-3 SNSという地獄──比較が凶暴化する場所

深度2の君へ。


前回《比較という怪物》の正体を話したが──

第2話では、その怪物の巣そのものを見せよう。


そう、それが


《SNS》だ。


ここは危険地帯だ。

防具のない君が踏み込めば、助からない。


結論を端的に伝える。


SNSは使うな、以上!

君にはまだ、早い。


SNSは、深度2における

最大級の《即死ポイント》 だ。


じゃあ、理由を順に話すね。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


■1 SNSは比較を自動生産する地獄


SNSは、表向きはコミュニケーションの場だ。


でも、創作者にとっての本質は違う。


SNSとは──


《他人の成果が常時流れ続ける比較生成機》だ。


君が何もしなくても、TLは勝手にこう流してくる。


・バズっている作品

・絶賛されている文章

・書籍化の報告

・ランキング入り

・いいね1000のツイート

・「50万PV突破しました!」の報告

・「フォロワー一万人突破!」の通知


これらは《ただの情報》ではない。

深度2の君の脳では《自分の失敗》と誤変換して認識する。


なぜなら、脳はこう処理するからだ。


《他人の成功 = 自分の敗北》



さっきも書いたが、


いいね1000のツイート→《自分は2いいね、しかない》


この《自分は・・・》という比較が、自分はダメに変換され、それが自分には才能がないという幻想を生み、才能がないなら続ける意味がないに至る。


そして、死ぬんだ。



本当は物凄い才能があって、続けさえすれば、世界的な大作家になる才能だったとしても、消える。


消えれば終わりだよ。



この誤解は深度2の仕様だ。


悪くない。

弱くない。


ただ、心がまだ無防備なだけだ。


距離の取り方、躱し方、無効にする対処法を知らないだけだ。


対処法を覚え、深度を上げて行けば、比較の刃はそよ風以下になる。


今は辛くても、必ず比較を無効化できるようになる。


だから、安心して灯を育てていってほしい。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


■2 SNSでは数字が自己評価に変換される


SNSの数字は、深度2にとっては毒だ。


・いいね数

・RT数

・閲覧数

・フォロワー数


すべてが、自分の価値に直結して感じられる。


深度2では、数字を見るたびに

灯が削れていく。


具体例を出そう。


君は頑張って140字の作品紹介を投稿した。

その結果──


いいね:3


その隣で、他の作家の投稿には


いいね:150

RT:42


君は何も悪いことをしていないよ。

他の作家もだ。


二人とも、ただ投稿しただけだ。

それだけなのに、胸の奥がギリッと痛み、君は不安と恐怖で眠れなくなる。


これは弱さじゃない。

SNSの数字は、少年の心にとって《凶器》だからだ。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


■3 SNSは《承認欲求》の増幅装置でもある。


少し比較から離れるけど、SNS繋がりで、今後の課題を先出しするよ。


深度2の承認欲求は、まだ未分化だ。


分かりやすく言えば、君はまだ、自分の灯を自分で肯定する力が弱い。


だから、外からの「いいね」が酸素、そのもののように感じられる。



だから、「いいね」という酸素が切れた瞬間──


・苦しい

・自分が嫌になる

・急に虚しくなる

・書く気が消える


承認欲求が暴走する。


暴走がどう灯を殺すかは後程詳しく語る。


一言で説明すれば、甘い毒だよ。


深度4の作家すら殺しうる。



SNSは、この承認欲求を増幅して壊す装置だ。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


■4 SNSは灯を穢し、捻じ曲げる。


深度2の少年がSNSを見ると、必ずこうなる。


比較→辛い→どうにかしたい→そして以下のような行動をとる。


・ウケるものを探し始める

・流行しているジャンルに寄せる

・自分の作品が他人向けになる

・好きなものより評価されそうなものを優先する

・作品の方向性が急激にブレる



これはね「書きたい」を捨て、「好き」を殺し、灯を踏みにじることなんだ。


大切にすると決めた灯。創作の魂。それを、捨てるってことだよ。



深度2では、即死しなくても、


《灯が濁り、歪むこと》がある。



これも、遅かれ早かれ、死に至る病だ。


最後の症状は「何が書きたいか分からなくなった・・・」。


当然さ、「書きたい」って想い=灯を捨てたんだから。



このように、SNSは灯を歪める圧力が強すぎる。



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■5 結論:深度2のSNSは遮断一択。


深度2におけるSNS使用は、

メリットよりデメリットの方が100倍強い。


確かにメリットはあるよ。でも、使ってはならない。

デメリットで死ぬ。そういう装置だ。


深度3を卒業して、深度4になるとき、SNSを使い始めよう!

僕も深度3卒業までは、SNSを使わなかったよ。


ここで重要なのは、


■SNSをやらない=逃げではない

■SNSに触れない=賢い選択

■SNSから離脱する=灯を守る戦略行動


ということだ。


深度2の段階で必要なのは


《作品を世界に置くこと》だけ。


評価を求める必要はない。

数字を見る必要はない。

他人と繋がる必要もない。


ただ、静かに置けばいい。

それだけで十分だ。


他人と繋がらなくたって、評価がなくたって、「書きたい」という灯の声を大切にする君なら、書き続けられるよ!


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


■6 最後に一滴──具体例をもうひとつだけ


本当にあった話だ。


ある新人作家が、初めて短編を投稿した。

その直後、彼のTLにはこう流れた。


・「今年3回目の書籍化決定!」

・「100万人突破しました!」

・「1000RTありがとう!」


その作家は何も悪くない。

ただ自分の初短編を置いただけだ。

それだけで──


自分はこんな世界で戦えるのか……?


と心が折れかけた。


で、彼はSNSを閉じた。

閉じただけで、呼吸が戻った。


そして彼は今、

深度3層すら超え、深度4へ進み、誇りを胸に自分の物語を紡いでいる。


SNSから距離を取ることは、

逃げではない。

灯を守る最強の戦術だ。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━


■次回予告

第3話:比較の対処──生き残るための技術


深度2でも「できる」対処だけを教える。

難しい理論は一切出さない。


君が生き延びるための、

シンプルで強い《防具》を贈ろう。

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