1-10 続かない自分を責めないでね。
──続かないのは灯がまだ赤ちゃんだからだ
これを読んでいる君はきっと大人だよね。
だけど、君の中に生まれた《灯》は、まだ赤ちゃんだ。
だからまず最初に知っておいてほしい。
続かないのは、才能の問題ではない。
灯の発育段階の問題だ。
続けたいと思う君の気持ちは本物だ。
でも、灯にはまだ毎日歩く体力がない。
大人が赤ちゃんに向かって
「なんで昨日歩けたのに、今日は歩けないんだ」
「なんで泣くんだ、弱いな」
とは言わないよね。
それと同じことなんだよ。
■深度1で起きる「続かない」はすべて正常
深度1の灯は、こういう揺れ方をする。
・昨日は書けたのに今日は何も出ない
・急に書く気が消える
・1日休むと戻れない気がする
・続く日と続かない日がバラバラ
・何かの拍子に全部消えた気がする
これ全部《灯の正常な発育》だ。
大人のペースに合わせられないだけ。
■続かない理由は、弱さではなく《負荷》の問題
深度1の灯は、まだ小さく、揺れやすい。
生後まもない赤ちゃんに長距離を歩かせるようなものだ。
にも関わらず、大人である君は時々こう言ってしまう。
・毎日1000字書こう
・今日中に仕上げよう
・3日連続で書こう
・完璧に書こう
・みんなに見せよう
これはすべて成人の負荷だ。
灯は倒れる。
立てなくなる。
そして君は「続かない自分」を責めてしまう。
でもね、それは、よく見れば、まだ弱い灯を虐めていることになるんだ。
責められるべきは生まれたばかりの灯じゃないよね。
もちろん、君自身でもない。
原因は、負荷のかけすぎなんだ。
■深度1が覚えるべき《続かない日の扱い方》
①続かない=正常
続かない日があることは
赤ちゃんが眠るようなものだ。
眠っているだけで、消えていない。
恐れなくていい。
②灯に触れるだけでいい
深度1は続けるためや見せるために書くのではなく
君の灯に触れるために書く。
好きと嫌いを教えてくれる灯の声を聞いて、守り、育てるためだけに書くんだ。
それ以外の理由はない。
続かない日は
好きを一行だけ書く。
一言だけ書く。
ノートを開くだけでいい。
「光」「未来」と自分が《好き》な言葉を書くだけでもいい。
触れた瞬間、灯は「生きている」と思い出す。
③休む日は灯の安全日
続かない日は、灯が疲れている日だ。
・疲れている
・不安になっている
・外の視線に怯えている
休むことで灯は回復するよ。
赤ちゃんって、生命力の塊だから。
④再開はいつでもできる
灯は消えない。
ただ眠る。
そして、眠った灯は、必ずまた目を覚ます。
再開のハードルは
「一行だけ」でいい。
■深度1で最も大切なこと
深度1の作家に必要なのは
自分を責めることではなく、《灯を守る》こと。
続かない原因を探さなくていい。
努力を積まなくていい。
継続の技術も、仕組みも、いらない。
必要なのはただひとつ。
続かない日を 灯の休息日 と受け入れること。
赤ちゃんは毎日同じように泣かないし、
毎日同じようには眠らない。
灯も同じだ。
君がすべきことは──
灯が泣いたら抱きしめ、灯が眠ったらそっと休ませ、灯が笑ったら一行書く。
それだけで、確実に育っていく。
■深度1の最終メッセージ
続かないは、力不足ではない。
才能不足でもない。
君の灯が、確かにそこにあって
生きている証拠だ。
そして──
灯は育つ。
休んでも育つ。
止まっても育つ。
一行だけでも育つ。
君の灯は、まだ赤ちゃん。
だが、未来では人を照らすほど強烈な光になる。
だから、責めないで。
見捨てないで。
ただ、そばにいてあげてほしい。
深度1の作家がすべき唯一のことは、自分の好きと嫌いを聴いて、書きたいという灯を守り抜くこと。
これだけなんだよ。




