1-9 《なんか嫌だ》を大切に。
──嫌は灯を守るための泣き声だ
深度1の作家に、必ず知っておいてほしいことがあるんだ。
それは
《嫌》は悪いものでも、弱さでも、サボりでもない
ということ。
むしろ、嫌は
君の中の灯(書きたいという核)が、自分を守ろうとして発する大切なサイン。
■赤ちゃんは「ミルク」以外でも泣く
好きはミルク。
欲しいときに泣くよね。
でも赤ちゃんには、ミルク以外の泣き声もある。
・寒い
・不快
・眠い
・疲れた
・よく分からないけど泣きたい
これらの泣き声は全部《嫌だ》というサイン。
そして──
君の灯もまったく同じなんだ。
君が書こうとした時に出てくる
・なんか嫌だ
・なんか書きにくい
・気が乗らない
・妙に落ち着かない
これは全部、
灯が「ちょっと待って」と泣いているだけなんだ。
■深度1で覚えてほしい大前提
嫌という直感は、
灯が弱っているからではなく、
灯が「自分を守っている」だけ。
深度1ではまだ灯はとても小さい。
・力が足りない
・環境が合わない
・心が疲れている
・外の視線が怖い
こういう危険から、灯が自分を守るために泣いているんだ。
これは決して悪いことじゃない。
君の灯が小さくとも確かに《生きている証拠》だからね。
■嫌を無視すると、灯はどんどん弱っていく
赤ちゃんの泣き声を無視すると弱るように、
灯も無視すれば弱るんだ。
嫌を押し殺して書こうとするとどうなるか、少し具体化するよ。
・好きが聞こえなくなる
・言葉が出なくなる
・やる気が消える
・書きたくなくなる
・書くこと自体が嫌になる
こうなる。
これは才能ではなく、灯の衰弱だ。
深度1の灯は、まだひ弱で、すぐ衰弱する。
だからこそ、嫌のサインはとても大事なんだ。
赤ちゃんを放置したらどうなるか、君ならわかるよね。
■嫌のサインが出た日の正しい扱い方(深度1向け)
深度1で難しい原因追及は毒になるんだ。
だから、嫌の扱い方はとてもシンプル。
①書かない
嫌=「そっちは違うよ」というサイン。
無理して続けて書くと灯が折れる。
ストップ!
引き返せ!
②灯を安全地帯に戻す
安全地帯とは
・誰にも見せない場所
・一人だけのメモ帳
・非公開のフォルダ
赤ちゃんを静かな部屋に戻すのと同じだ。
③好きが戻ったら1行だけ書く
嫌のサインは永遠に続かない。
落ち着いたら好きは必ず戻ってくる。
好きが戻った瞬間、一行だけ書く。
それだけで灯は元気になる。
■深度1で学ぶべきこと
深度1で覚えるべきことはただひとつ。
《嫌》も《好き》と同じくらい大切にする。
嫌は君の灯のSOSだ。
無視しないで、抱えて、休ませてあげる。
これは君の創作核を大切にするということそのものなんだ。
深度1の作家がすることは
分析でも
反省でも
努力でもない。
ただ──
灯の泣き声に耳を澄ますこと。
好きの泣き声も、嫌の泣き声も、どちらも守ってあげること。
それだけで、灯は強くなる。
力強く育っていく。
そして、君は必ず書けるようになる。




