大公女誘拐されるⅡ
その頃の私 外国籍の女性と一緒にいます。
時々女の子が家にやってきてこの人に食べ物を支給しにきています。
荷馬車に乗って二日途中でガヤガヤした場所を二か所通りその後は静かな田園風景だと思います。
ここがどこかは全くわからないのただ人里ではないのはいえます。
最近は家の中だけでなく外に出てお散歩できるようになりました。
森の中のようです。
ここにきて一週間が経過しました。
みんな元気でしょうか?
お父様お母様シャルル
「わあぁぁぁ~~~~」
その頃大公家はざわついてました。
次次諜報院から情報がもたらせられたそうです。
つまり帝都の北部・北東部・北西部 は問題なし×
南部・東南部・南西部は問題なし×
西部は問題なし ×
「となるとやはり東部か」ジルベールが言いました。なんか引っかかってるような言葉です。
実は以前から東部は不安定要素のある地方と聞いています。
お母様の住んでいた旧王国の影響のある地方なんですって。
ジルベールは胸が痛かったそうです。
ご自信の出身がそうであったそうです。
なので自分が知る限りの人物はフェレイデンへ勧誘したが漏れたかもしれない。
なら私がこの指揮をとらないといけないと思っていたそうです。
「では西部へ地方全員でいくと目立ちます。少数部隊で分けていきましょう。」
ジルベールと少数の警察隊は小規模商団で西部に入り、時を置き近衛兵とお母様の部隊を商団で、その後お父様と大公騎士団で商団隊で向かいました。
続々と西部の地方都市ヴァレに入ります。
ヴァレは最近フェレからの入植が目立ちます。
思えば要注意地方に選んでいました。
まさかこんなことになるかと思っていたみたいです。
ヴァレに入り情報収集です。
前もって諜報員が集めた情報によるとフェレ皇国出身者が数名と旧ヴェレイアル王国の元貴族が結託しているのを掴んでいたそうで。
フェレ皇国とはやっかいです。
お父様お母様負けずに私を探してください。
二級クラスのホテルの最上階を全て貸し切り捜索本部が設置されます。
諜報員は商人のふりや飲み屋でさりげなくヴァレの治安について聞き回ってます。
初めは有力な手がかりがなかったようですが、三週間が過ぎた頃警察隊の一人がある飲み屋でみょうな話を聞いたと話しているのを聞いたそうです。
「何でもフェレ出身者と旧ヴァレンシア王国の残留王党派が組んで悪さをしようとしてるってさ。
おれの実家が宿屋で。夜中にコソコソ話しているのをおふくろが聞いてしまってな。
もう命の危険がないか心配でよ。」
そうでしょ。
早速警察隊はその人の家を突き止め、話の確認して宿屋の経営者を保護する約束をして客のふりをして宿屋に泊まりました。
他の宿泊客には他に移ってもらい客は誘拐犯と警察隊だけです。
不思議な事に子供の声が聞こえないので私はいないことにはすぐ気がついたそうです。
そこで二週間彼らの動きを観察して、一網打尽にし
逮捕する日が決まりました。
その日は全員宿に入り一斉検挙です。
突然前触れもなくいきなり警察隊、近衛隊、大公家騎士団が束になって突入したそうです。
「皆大公女誘拐容疑で逮捕する」
ジルベール公爵が先頭に立ちサクサクサクと全員お縄になりました。
そこで首謀犯がフェレ皇国出身者であり、貴族その手下と旧ヴァレンシアの下流貴族がこれに乗ったそうです。
お父様は
「これはまずいな。
父上と協議しないと」
手下を脅し私の居場所がわかったの。
いてもたってもいられないお父様お母様はさっそく早馬でヴァレの郊外にあるフェレ皇国と近い国境にある森にやってきたの。
手下は場所を知っていたから早かったわ。
「ここに居るのね。私の子」
お母様は涙目です。
「絶対に無傷ですくいだす」
お父様が頼もしいです。
私は丁度お昼寝中で、私の世話係も昼寝していた所武装したお母様と剣を持ったお父様がガシャガシャと部屋に入ってきました。
私は目を覚まして、久々に会う両親を見てガン泣きします!
「ぎゃあ〜〜ぎゃあ〜〜」
嬉しくてギャン泣きです。
お母様が鎧の上からしっかり抱いてギュッとしてくれますが。鎧が冷たくて硬いです。お母様。
そのあとはひたすら泣いてなきじゃくり覚えていません。
私の世話係も拘束されて逮捕されました。
私はお母様に抱かれてそのまま屋敷に帰っていったそうです。
一ヶ月もあわないといろいろ成長したようで。
掴まり立ちが出来ていました。
お母様は涙涙でしばらくは私の干渉がひどかったです。
お母様が私のストーカーになっていました。
仕方ないですね。
我慢します。
この後お父様が宮殿に行ってお祖父様とお話したところによると。
フェレ皇国に抗議文
誘拐犯終身刑
世話係と食料調達係は知らなかったというので、無罪になったそうです。
フェレとは何かと揉める関係だから大変です。
これから外務大臣と交渉に入るそうです。
あっちはあっちで引き渡し要求を出しているそうで一悶着あるみたい。
私は最近は両親の寝台で寝ています。
真ん中がお父様、右が私、左がお母様。
お父様が両手に花いいですね。