第三章 家族でピクニック
今回もヴィクトールの大大大ストーカーぶりが満載
子供相手に大人気なしでまいります。
シャルル・アルベールです。
昼下がり邸宅の庭園でピクニックしようとお母様が侍女達に用意をさせています。
邸宅の後方にはそこそこ広い森の様な庭園を併設しています。
うちは帝都フェレの金持ちの中でもダントツにお金持ちです。
お父様の持つ領地の中に農作物と鉱山があってめっちゃお金をザクザク産むんです。
なので我が家は何もしなくても実はいいんです。
だからお父様はお母様のストーカーが出来るんだな。
だって働かないといけないとストーカーしている暇はないもんね。
だから日中でも遊んでおっけです。
お父様とお母様、お姉様とお姉様の乳母、僕と僕の乳母、召使2名で裏の庭園を歩きます。
お姉様と僕は藤製の乳母車で運ばれます。
めっちゃくちゃ天気の良い日で青色の雲一つない。
芝生の上にカーペットを敷いて上に布を敷いています。ここに四枚のふかふか座布団が置かれています。
真ん中にバスケットが4箱サンドイッチにフルーツ、お野菜、水の入ったデキャンタとワインの瓶があります。
わ~~~~美味しそうです。
でも僕はおあずけまだ母乳しか頂けません。
お父様とお母様は真ん中に僕とお姉様は両端に乳母の膝に抱かれています。
「シャルル!おいで」
お母様の明るい声でテンション上がります。
両手を広げ僕を迎えてくれます。
わ~~~いお母様大好き
乳母が僕をお母様に渡そうとしている時でした。
これを聞いたお父様はつかさずそのお母様の両手を自分の方に向けて抱きついてしまいました。
「ヴィクトール様!」
お母様の顔がまた真っ赤になっています。
お父様はお母様へのスキンシップを場所、時、日、状況まったく選びません。
「アレキサンドリア~~~好き~~~」
お母様に抱きつきながら僕の方を向いてあっかんべ~しています。
お父様!!!おかしくないですか?僕のお父様ですよね!
その敵対的な態度はなんですか???
乳母の顔を見てみましたが呆れて目が怖いです。
完全に幼児相手に父親がなにやってんだ!って顔をしています……。
乳母怖いです。お父様大人になってください。
お母様がお父様の両腕を掴んでおもいっきり引き離します。
「ヴィクトール様! お昼にいたしましょ」
話を変えるしかないお母様はお父様の両手にバスケットの中のサンドウイッチを持たせてから僕を乳母から受け取りました。
「シャルル。また重くなりましたね。」
お母様が僕を見てにっこりしています。
お父様はやられたとばかり不服そうです。
うふっ~お母様大好き
僕の頬にほおずりしてきます。
お母様~~ほっぺぴったんこ♡
お父様の顔が見る見るうちに縦線顔中に引かれています。
お父様たまにはいいでしょ。
でも完全に凹んでしまってしょんぼりしています。
さすがのお母様も可哀そうに思ったのか、お父様に目線でお膝をポンポン叩いています。
つかさずさっと笑顔になったお父様はそのままお母様のお膝に頭を預けてごろりと寝てしまいました。
お母様はとても優しいのでついついあまやかしてしまうんですね。
お父様を。
だからお父様ドンドンエスカレートしてしまうんですよ。
僕はお腹がすいたので少しご機嫌が悪くなりはじめてグズグズ泣き始めてしまいます。
お母様がお乳をあげたそうにしています。
僕はお口をチュンチュンしてほしいアピールしました。
お膝のお父様は気持ちがよくなったのか、お母様のお膝ですやすや寝ています。
やった~~~お母様はつかさずお胸を出して僕にお乳を与えてくれます。
ちょっとした束の間の母子の安らぎです。
とてもいいピクニックになりました。
お母様ごちそうさまでした。
お姉様をそれを見て羨ましいのかお口に指を加えてこちらを見ています。
お姉様はもう離乳食なので母乳はたまにしかいただきません。
さすがに羨ましいのかお母様の隣にはいはいしてお胸を触りチュンチュン吸いだしました。
お母様は幸せそうにニコニコしています。
笑っているお母様大好きです。
こんなに幸せそうな大公一家ですが、次の日とんでもない事件が発生します。
次回は大公家で大事件発生です。
さて???