第二章 お父様はお母様が大好き私は?
こんにちわ初めまして私はヴィクトール・ディア・フォルディス大公とアレキサンドリア・ディア・フォルディス大公妃の間に生まれた一歳児夫妻の初めての女子です。
フロレンティーヌ・エミリエ・ディア・フォルディス大公女です。
まだまだよちよち歩きの幼児ですが、今回は解説をさせていただきます。
何せラブコメなろう系そこは突っ込まないでください。
さてうちの両親はかなりおかしいです。
いやお父様がおかしいのです。
普通父親は女の子が生まれたらべったりではないですか?
お父様はお母様にべったりです。
私はそこそこ可愛がりますが、明らかにお母様に対してと違います。
依怙贔屓です。
これをいつも泣いて抗議していますが、まったく伝わりません。
泣くとお母様がよしよしして、自分がかまってくれなくなるので、しょんぼりモードになってしまいます。
大体子供に興味がないのでしょうか?
お母様に自分かまってオーラが半ぱないのです。
こないだなんて弟がお乳をお母様があげようとしたら止めようとしたそうです。
頭痛すぎませんか?お父様?
私の時はお乳をいっぱい飲んでもなんともなかったのに弟があげるとなったら速攻邪魔したそうです。
性別の違いですか?
本当にびっくりします。
今日はお母様の所に乳母が連れて行ってくれます。
お母様は子供が好きで本当は自分で育てたいけれど王侯貴族の間では子育ては専門家に任せるのが普通だそうです。
私達はお母様が大好きなので、どちらでもいいですよ。
今日は乳母からお乳を一杯飲んだのでご機嫌です。
お母様のお部屋で遊んでいます。
お母様の高い高い大好きです。
ふぁ~~~~と空を舞って超気持ちいいんです。
お母様大好き
隣にはやはりお父様がいます。
「お母様のストーカー」と乳母が言ってました。
丁度弟がベットですやすや寝ています。
なかなかの美男で将来皇女や王女達のバチバチ女戦争は間違いないでしょう。
令嬢も公娼の地位を狙い絶対狙ってくるでしょう。
私は適当に公爵家かどこかの大公妃になるか、お父様の実家の養女になって王妃や皇后になってもいいかな。
でも公爵夫人か大公妃でもいいかな。
お気楽生活満喫よ。
さて今日はお祖父様とお祖母様と叔父様が内密にお越しになり私達を見にくるのです。
どんな方でしょう。
この国の皇帝と皇后様、皇太子様です。
いつもよりも綺麗なべべを着てお待ちしています。
さっそくやっていらっしゃいました。
お二人共とても若見えして、私達の両親といっても違和感ないです。
叔父様もかっこいい。
お父様にも似ていません。でも美形です。
何故か叔父様はお父様を見るたび不機嫌です。
お祖母様が、私を見つけてだっこしてくれました。
よい匂いがします。
わぁ〜いお祖母様大好き❤
今度はお祖父様がだっこしてくれまる。
わぁ!お祖父様大好き❤
叔父様は珍しそうに私を見ています。
「アレキサンドリアに゙似ているな」
なんだか嬉しいので、キャッキャと笑っていると叔父様は飛び切りの笑顔をくれました。
叔父様かっこいい!私好みっです。
あ!年上好きは遺伝かも?!
さて皆の今日の目的は弟です。
初めての大公家の男子。
皆ベットに集まってキャッキャしています。
お母様も嬉しそうだし。素敵な一日私にもお土産でいっぱいおもちゃを頂きました。
ありがとう。
さてご機嫌ななめなのはお父様です。
お母様の横を親戚にとられ、不服満載のようです。
毎日暇なのにお父様大人げないですよ。
お父様に゙そっと歩み寄り叔父様が話し込んでいます。内緒の話しでしょうか??
実はこんな感じだったそうです。
「皇太子意外と板についてきたね。アレクセイ
君に任せて正解だよ」
「大変ですよ。もう放棄できないんですから」
「そうだね。悪かったよ。だから償いしてるじゃん
か。」
「思ってますか??」
「勿論だとも」
叔父様絶対に思ってませんよ。
残念ですが……。
さてこんな団欒が過ぎて大公家は平和です。