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【WEB版】辺境の薬師、都でSランク冒険者となる~英雄村の少年がチート薬で無自覚無双〜  作者: 茨木野
第三章

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68.貴族? いらない



 魔族をぶっ倒した、翌日。

 俺の居候先である、魔女マーキュリーさんのお店、彗星工房にて。


「プリシラ、久しぶりだなぁ」

「お久しぶりです、リーフさん」


 プリシラ=フォン=グラハム。

 たしかグラハム公爵の娘さんだ。


 前に俺がこの王都へ来る前に、助けたことがある。母ちゃんが病気にかかっていて、俺の薬で治したことがかつてあった。

 で、プリシラに顔が似ているべっぴんさんが、ニコニコしながら俺を見ている。


 プリシラの母ちゃん、ディアンヌさんだ。


「こんにちは、リーフちゃん♡」


 ディアンヌさんはずっとにこにこーってしてる。

 プリシラも美人だけど、この母ちゃんもすんごい美人だね。あとおっぱいおっきい。


「今日はどうしたんですか?」

「リーフさんの様子を見にきたのと、打診があってまいりました」

「打診……?」


 なんだろう。隣に座っているマーキュリーさんを見て首をかしげる。

 彼女も心当たりがないのか、同様に首をかしげていた。


「実はリーフさんに、貴族にならないかという話がきているのです」

「な、なんですって……!? 貴族……この子が!?」


 マーキュリーさんが眼鏡をずりさげながら、立ち上がって叫ぶ。

 貴族……ああ、オロカンのことか。あいつにドクオーナを取られてから、貴族ってイメージ悪いんだよな。てゆーか、はっきりいって嫌いだ。


「どうしてそんな急に?」


 するとディアンヌさんがゆっくりと口を開いて説明する。


「リーフちゃんはこないだ、わたしの病気を治してくれたでしょう?」


 ここに来たばかりの頃。プリシラの母ちゃんが不治の病で困っているっていうんで、俺が薬を投与して治してあげた。

 まあ結局そんなにたいした病気じゃなくて、良かったんだけども。


「そこにくわえて、ヴォツラーク領の動乱を収めたこと。そして、このたびの王都襲撃から守ってくれた功績をたたえて……リーフちゃんに、貴族の位を与えてはどうかと思ってね」

「な、なるほど……たしかに、リーフ君いろいろやらかしてるけど、功績もすごいものね……」


 マーキュリーさんが少しばかり納得したようにうなずく。


「どうするの、リーフ君」

「もちろん、受けてくださいますよね?」


 マーキュリーさんとプリシラの注目が俺に集まる。

 けど……俺の答えは決まっていた。


「え、いらない」

「「なっ!? 要らないぃ!?」」


 驚く二人。ええ……そんな驚くことだろうか。


「別に、俺は貴族になりたくて助けたんじゃないし」


 だから褒美とか功績とか言われても、興味なかったしね。


「で、でも……! リーフさんのしたことって、本当にすごいことなんですよ! 評価されるべきことなんです!」

「いやいや、別に評価されたいわけじゃないから」


 プリシラの母ちゃんを助けたのも、ヴォツラーク領のピンチを救ってきたのも、困ってる人をほっとけなかったからにすぎないしな。


 ディアンヌさんが感心したようにうなずく。


「さすがリーフちゃんね。自分のなしたことを、決して偉ぶらない。本当に素晴らしい子」


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