272.
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
僕は恐怖に震えながらも、ふと冷静な疑問を抱いた。
そもそも、すでに実体のない悪霊に健康診断も何もないのではないだろうか。脈もなければ血圧もないはずだ。
「あの……その……」
おずおずと尋ねると、悪霊の美女はふわりと宙を舞い、僕の目の前でピタリと止まった。
「なあに? 可愛いお医者さん♡」
「悪霊ってことは、何かこの世に強い未練があって留まっているんですよね……?」
薬師としての使命感か、あるいは僕の生来のお人好しな性格のせいか。僕は彼女の抱える「未練」を解消してあげれば、大人しく成仏(あるいは満足して牢に戻る)してくれるのではないかと考えたのだ。
「ええ、そうよぉ。私、生前どうしても叶えられなかった夢があってね……」
悪霊の美女はシクシクと嘘泣きのように目元を拭いながら、悲痛な声で訴えかけてきた。
「可愛くて初々しい『男のこ』に、いーーーーっぱい、セクハラしたかったの。よよよ……」
「……」
未練のレベルが低すぎるし、欲望に忠実すぎないだろうか。
しかし、彼女の(一見すると)可哀想な姿に、僕はつい絆されてしまった。このまま未練を残して彷徨い続けるのも不憫だ。
「ううー……わかりました……。僕でいいなら、少しだけですよ……?」
僕が覚悟を決めて目をギュッと瞑ると、悪霊はパァッと顔を輝かせた。
「ほんと!? ありがとう! じゃあ、さっそくこれに着替えてね♡」
「……へ?」
ポンッ、という音と共に、僕の目の前にフリフリのリボンとレースがたっぷりあしらわれた、布面積の極端に少ない魔法少女のような衣装が出現した。
「えっ、着替えるって……?」
「だって私、『男の娘』にセクハラするのが夢だって言ったじゃない♡」
「ええええええええー!?」
男の子じゃなくて、男の娘!?
僕が逃げ出そうとした時にはすでに遅かった。悪霊の念動力によって、僕の着ていた白衣が無理やり引っぺがされ、フリフリの衣装が強制的に装着されていく。
「キャーッ! 似合うわぁ! それじゃあ、遠慮なく隅々まで触診させてもらうわねぇん♡」
「ひゃああっ! そ、そこは、だめぇっ! ミーメイ、ジョシューさん、助けてぇっ!」
「先生、可愛いっすね。似合ってるっすよ」
「ええ、新しい扉が開きましたね」
「いやぁああああああああああああああああああっ!」
同行者の冷たい視線と、悪霊のねっとりとした『見えない手』による執拗なセクハラ地獄。
第2階層の闇の奥深くへ、僕の情けない悲鳴がいつまでも虚しく響き渡るのだった。
【おしらせ】
※3/1(日)
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