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261.はやくあいたい
「除湿剤っすか……?」
「はいっ。水分を吸い取る、除湿剤を作ってまいたんです!」
ミーメイさんが小首をかしげる。
「水分を吸う薬で……雲龍をどうやってころしたんす?」
「雲龍は雲でできた魔物です。雲は、そのすべてが水分でできている。だから、除湿剤で吸い取ることができたんです!」
「く、曇って……水なんすか……?」
「え? そんなの常識でしょ?」
マーリンばーちゃんから教わった知識が、役に立ったぞ!
「そ、そーなんすね……リーフさんはほんと博識っす……すげえ……」
雲龍がいなくなったことで、あたりはすっかり晴れていた。
『これで船が出発できるのう』
とタイちゃん。僕はうなずく。
「うんっ。これで……マーキュリーさんの待つ、ヘル・インフェルノ女囚監獄にようやくいけるねっ!」
そもそも、僕の依頼は、ミーメイさんと合流し、女囚監獄へ向かうことだった。
船が、雨で運航できないから、足止め食らっていただけ。
「速くマーキュリーさんに会いたいなぁ~」




