250.
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
……気づけば、マーキュリーは仰向けに倒れていた。
そこは、ヘル・インフェルノ女囚監獄、二階、自分の牢屋の中だ。
「…………生きてる、わね」
ラミアに締め付けられて、殺されたと思っていたのだが……。
「起きたか」
「…………まあね」
看守が牢屋の外に立っていた。
こちらに冷たいまなざしを向けてくる。
「まったく、軟弱な。あの程度のやつに、簡単にやられてしまうなんて」
「……うるさいっつーの」
なぜ看守に馬鹿にされないといけないのだろうか。
「大体、なに監獄内での暴力を容認してるのよ。そういうトラブルを防ぐために、あんたらがいるんじゃあないわけ?」
「さて、トラブルとはなんのことだ。貴様は勝手に気を失っていたのだぞ」
……どうやら、看守は先ほどのラミアとのトラブルは、見なかった扱いにしたらしい。
「仕事しろっつーの……」
マーキュリーはベッドの上で横になる。そして、大きくため息をついた。
「なんだ、そのため息は」
「……あんたには関係ない」
……リーフに相応しい女か、否か。
答えは決まってる。……相応しくない。
凄いリーフと比べて、自分はあまりに弱いのだ。
「…………」
マーリンが、ここに自分を送り込んだ。強くなるように、修業の一環で。
けれど……いくらここで頑張ったとて、強くなれるビジョンが見えないのである。
「おい、出ろ」
「わっ! びっくりした……」
看守がいつの間にか、マーキュリーの牢屋の中に入ってきていたのである。
「移送する。一つ下の、3階層にな」
「はぁ!? なんでよ!」
罪が重い罪人ほど、下の階に送られるのだ。
マーキュリーは何もしてない。
「他の囚人とトラブルを起こした、との報告を受けた。ここでは囚人同士のケンカは御法度だ。よって貴様を3階送りとする」
「なにそれ! トラブルを起こしたのはあっちだし!」
マーキュリーの腹に、看守がパンチを入れる。
「この……くそ……ばばあがぁ……」
マーキュリーはそのまま、意識を失うのだった。
【☆★おしらせ★☆】
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