249.ふさわしいのか?
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
マーキュリーは、ヘル・インフェルノ女囚監獄の第二階層へと、連行された。
牢屋から出た彼女を待っていたのは、ラミアのごとき異形の魔人。
ラミアの尻尾に胴体を締め付けられる。
「が……! ぐ……!」
苦しい……。死んでしまいそうだ。
「リーフ……く……」
知らず、恋人の名前を呼んでしまうマーキュリー。
そう、いつだってピンチには、リーフが駆けつけてきたではないか。
今回も……。
「残念だが、薬師殿はまだ到着してない。嵐で船が遅れてるようだぞ」
「…………」
看守の言葉に、マーキュリーは絶望する。そんな……。
ばきっ、ごきっ……と体から嫌な音が聞こえる。激しい痛みが、全身に広がる。
「いたい……いたい……いたいよぉ……リーフくん……たすけて……」
闇の中で、看守がため息をつく。
「なんと、情けない女だ」
「!」
「窮地に、助けを求めることしかできないなんてな。これが薬師殿の恋人とは、聞いてあきれる。不釣り合いにも程がある」
「…………」
不釣り合い……。
確かに、そうだ。自分は弱く、リーフは強い。
薬神の弟子で、デッドエンドの英雄たちからも、一目置かれてる存在。それが、リーフ・ケミスト。
……一方で、では、自分はどうだ?
大英雄であるマーリンの孫であるくせに……弱い。
ピンチに、助けを求めることしか、できない。
「…………」
こんな場所で、こんなことを考えてる暇はないというのに……それでも。
マーキュリーは、考えてしまう。自分は、リーフに相応しい女なのだろうか……と。
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