246.えっちなお姉さんたち
ミーメイさんが外で素振りしていた。
ずぶ濡れだったので、宿に戻るようにいった。
「ちゃんとシャワー浴びて、温かくしてねてくださいね!」
するとミーメイさんが目を♡にして、こちらににじり寄ってくる。
「な、なんですかっ?」
「うちと一緒にシャワー……どうすか♡」
しゃ、シャワーどうすか!?
え、一緒にシャワーしないかって?
「なな、何言ってるんですか! 男女が同じシャワーになんて、駄目に決まってるでしょっ!」
もうっ、何を言ってるんだろうかこの人……?
もしかして、か、からかってる……?
「いいからちゃんと温かくしてくださいねっ」
僕は急いで彼女の元を離れる。まったくもう……。
自分の部屋へと戻ると、タイちゃんが人間姿で寝転んでいた。
「マーキュリーは大変だのぅ……主がモテモテで」
「別にモテなくて良いのに……」
僕は、マーキュリーさん一筋なのにさっ。
「まあ主は可愛い顔をしてるからな」
「そうかな?」
「うむ。ちょっと頼りないふうな、なよってした風貌なのに、規格外に強いから、そのギャップにコロッとやられてしまうんだろうよ」
そういうものなのかなぁ。
「タイちゃんもコロッとされちゃうの?」
「まあ、わしも人間だったら、主をパクッとしてしまうかもなぁ♡」
ぺろり、とタイちゃんが舌なめずりをする。妙に……エッチだ!
「もしかしてからかった?」
「うむ♡ 普段からやられっぱなしだから、そのお返しじゃ♡」
「もうっ」
僕はベッドにダイブする。あーあ……疲れた。
速くマーキュリーさんに会いたいなぁ。