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245.雨のなか



 ヘル・インフェルノ女囚監獄に直ぐにいきたい。

 でも大嵐に見舞われてしまった。


 薬パワーで、天候を操作しようとしたら、タイちゃんに全力で止められてしまった……ちぇ……。


「大人しく嵐が過ぎるのを待つしか無いのかぁ……」


 港町の宿屋にて、僕らは嵐が去るのを待つことになった。

 ぼくの部屋には、僕とタイちゃんがいる。


 タイちゃんは子猫すがたで、僕の膝の上に乗っている。


『それが一番である』

「でも薬を使えば……」

『薬を使わずとも、嵐は過ぎる! だから大人しくするの!』

「ふぁーい……」


 マーキュリーさん先に行ってるんだよなぁ。

 あんまり待たせたら悪いなぁ。


「って、あれ? そういえば……ミーメイさんは……?」


 ミーメイさんも僕と同じ部屋に泊まっている(部屋が一部屋しか確保できなかったのだ)。


『さっきから姿が見えないな』

「どこいったんだろ……?」


 まさか迷子……?

 いやいや、宿の中で?


 ちょっと気になったので、僕はミーメイさんを探すことに。

 でも宿の中には、彼女の姿は無かった。


 じゃあどこにいったんだろう……?

 まさか、この大雨の中、外に出るなんてことはないだろうし……。


「ふん! ふん! ふぅうん!」


 ……と外から、ミーメイさんの声が聞こえてきた。

 猛烈に嫌な予感……!


 僕らは外に出る。

 ミーメイさんがずぶ濡れ状態で、拳を振るっていたのだ!


「何バカなことしてるんですかっ!?」


 僕はミーメイさんに近づいて、着ていた白衣を、頭からかけてあげる。

 風邪引いたら大変だもんね!


「日課の訓練をしてたっす!」

「宿の中でやってくださいよ!」

「宿が破壊されちゃうっす!」


 こわっ。


「とにかく宿に戻りましょう! 風邪引いたら大変だ!」

「うちのこと……心配してくれるんすか? きゅんっ♡」

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