231.破壊者のリーフ
ミーメイさんをお迎えに、東の街へとやってきた僕たち。
ここは、【アガー街】とよばれる、ゲータ・ニィガ王国東の街だ。
隣国との国境の街でもある。
獣人さんの数が心なしか多い気がした。
「主よ、まずはどうする?」
子猫姿のタイちゃんが、頭の上から聞いてくる。
「ミーメイさんと合流したいけど、どこにいるのかわからないね。だから、冒険者ギルドに行こうかなぁ」
ミーメイさんも冒険者だしね。
何か情報があるかもしれないし。
ということで、僕はアガー冒険者ギルドへと向かうことにした。
東の果ての街だというのに、人が多く、活気があった。
国境付近ってことが関わってるのかなぁ。
町の人に場所を聞いて、僕らはアガー冒険者ギルドへとやってきた。
「あれ……?」
「なんだか人がおらんの」
タイちゃんの言うとおり、ギルドにはほとんど人が見受けられなかった。
僕は受付へと行く。
「あのー……」
獣人の受付嬢さんが、僕を見て訪ねてくる。
「どうしたんですかにゃ?」
にゃ?
あ、猫の獣人さんだ。タイちゃんみたい。タイちゃん魔獣だけども。
「初めまして、僕はリーフ・ケミストっていいます」
あ、名乗ってもわからないか。
ギルド証を出さないと……。
「にゃ!? り、リーフ!? あの破壊者リーフさまですかにゃ!?」
「破壊者……?」
え、なにそれ……?
「え、Sランクの冒険者、破壊者リーフ・ケミストさまですよね!?」
「あ、はい……Sランク冒険者のリーフですけど……」
え、破壊者って?
「二つ名というやつではないかの?」
とタイちゃん。
二つ名! マーキュリーさんの彗星とか、そういうのかっ!
僕もついに、二つ名を持つに至ったのかぁ。
「僕の冒険者としての頑張りが認められてたってことだよねっ」
「いや頑張りというか、やらかしが広まったのではないかの……」
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