表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

230/257

230.後ろにたつな



 マーキュリーさんの匂いが急に消えちゃった!

 どうしたんだろう……。ひょっとしたら……。


「誰かに誘拐されたとか!?」


 あ、ありえる!

 だってマーキュリーさん、すっごく美人だもん!

 誘拐されてもおかしくない!


「まあ落ち着け我が主」


 タイちゃんが人間姿になって僕の首根っこをつまむ。

 ふん!


「ふぎゃぁあああああ!」


 僕は反射で、タイちゃんを一本背負いしてしまった。


「僕の後ろに立っちゃ危ないよ、タイちゃん。自動で反撃するように、村のじいちゃんから格闘術もたたき込まれてるんだから」

「…………」

 

 タイちゃんがぶくぶくと泡を吹いている。

 え、今のでノックダウン?


 もろいな……。


『もしもし、リーフちゃん? 聞こえますか?』


 そのとき、僕の頭の中に、マーリンばあちゃんの声が聞こえてきた!


「マーリンばあちゃん! どうしたの?」

『マーキュリーは先にヘル・インフェルノ女囚監獄にいったようじゃよぅ』


「監獄に? どうして?」

『待っておってもやることがないので、先にいくみたいですよぉ』


 なるほどぉ。

 

「わかったよ! ばあちゃん! 教えてくれてありがとぉお!」


 ばあちゃんの声が聞こえなくなる。

 タイちゃんがむくりと起き上がる。


「主よ……」

「ミーメイさんのとこいこっか」

「ええ!? ど、どうしたのじゃ……? 急に、心変わりしたみたいに」


「ばあちゃんに教えて貰ったんだ、マーキュリーさん先に行ったって」

「は……?」

「僕らは僕らの仕事しよっか!」

「え、いや……どうやって知ったのかの……?」


 ぽんっ。

 どがん!


「あ、ごめん! でも後ろに立ったタイちゃんが悪いんだよ?」


 白目むきながら、タイちゃんがつぶやく。


「わ、我が輩には……この子のツッコミは……むり……じゃ、マーキュリー、たす……け……がくん」

【★☆読者の皆様へ 大切なお知らせです☆★】


新作の短編が好評のため、

連載版を投稿しました!


『【連載版】山暮らし聖女の異世界スローライフ〜聖女召喚された私、偽物だとして雪山に廃棄されるも、チートスキル【インターネット】と神の力で快適に暮らしてる。今更私が真の聖女だと気付いたようですがもう遅い』


広告下↓にもリンクを用意してありますので、ぜひぜひ読んでみてください!


リンクから飛べない場合は、以下のアドレスをコピーしてください。



https://ncode.syosetu.com/n9575jo/

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ