229.ワンチャンだいぶ
《リーフSide》
「むむ!」
『どうした、我が主よ?』
僕は現在、魔獣姿タイちゃんの背中に乗って、東へ向かっていた。
空中にて。
「マーキュリーさんの匂いが、急に消えた!」
『そうなのか?』
「うん! とう!」
僕はびょんっ、とタイちゃんの背中の上でジャンプする。
『ちょ!? 危ない!』
そのまま僕は地上へと落下。
ドガァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!
『我が主ぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!』
「なぁにー?」
『ええええええええええええ!?』
タイちゃんが子猫姿になって、上から振ってきた。
僕は彼女を両手でキャッチする。
『危ないぞ! 急に降りて! しかもかなりの高所から! 普通だったら体がバラバラになってもおかしくなかった!』
ああ、僕が急に飛び降り自殺したとおもって、心配してくれてるんだなぁ。
「ごめんね、大丈夫!」
『まあ生きてるからいいが……』
「脚が粉々にくだけちったくらいで、全然軽傷だから」
『全然軽傷じゃあない!!!!!!!!』
タイちゃんが突っ込むのなんだかしんせーん。
「え、でもすぐ回復薬つくって治したから、実質ノーダメージで問題ないよ?」
『しっかりダメージ受けてるだろうに……』
「あはは、やだなぁ、タイちゃん。ほら、よく言うでしょ?『死ぬこと以外かすり傷って』」
「言わんし、それに、多分それは本来の使い方じゃないぞぜったいに!」
多分なのか、絶対なのか……?
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