228.マーキュリー、お先に監獄へ
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
《マーキュリー視点》
ミーメイを迎えに行くことになった、リーフ一行。
「僕とタイちゃんで行ってきます。三人も行く必要ないですよ」
といって、リーフはタイちゃん(魔獣化)とともに、出て行ってしまった。
まあ、確かに付いてくだけでやることもなかっただろうから、別に良かった。
「さて、私はヘル・インフェルノ女囚監獄のことについて、情報でも仕入れておこっかな……」
マーキュリーは自分の店へと帰ってきた。
「おお、マーキュリーよ」
「うげえええええええええええええ!」
マーキュリーはその場に尻餅をついて、壁際まで這いずさる。
「おおおおおおばあさま!?」
マーキュリーの祖母にして、大魔女マーリンが、自分の店の中にいたのである。
「ひさしぶりですね」
「お、おひさです……」
マーキュリーはマーリンが苦手だった。
若い頃(■年前)、マーリンのもとで修行した際にボコられたからだ。
「お、おばあさま……どうしたのですか、急に? 言ってくだされば出迎えの準備をしていたのに……ぶぶ漬けでもたべます?」
言外にはよかえれ、というマーキュリー。
「マーキュリー、わたしはねえ、あんたに言いたいことがあってきたのよ」
「言いたいこと……?」
「ええ、あんた……リーフちゃんと付き合うことになったんですって?」
耳の早いことで……とマーキュリーはあきれる。
きっとどこかで、可愛い可愛いリーフのことを見張っていたのだろう。
「ええ、まあ」
「いかんのぉ」
「は? なにが……ですか?」
マーリンの表情は険しい。
「リーフちゃんという、素晴らしい男性に見合うだけの力が、今のあんたにはないってことですよぉ」
「は、はあ……まあ……」
あんなバケモノと一般人を一緒にしないでほしい……。
「ということで、マーキュリーよ。あんたには試練を与えます」
「はぁ!? し、試練……?」
「ええ、マーキュリー。あんたは先にヘル・インフェルノ女囚監獄へ行ってなさい」
「ちょ!? 先にって……え、どういうこと!?」
「そこにいる悪女たちに、ちょっと揉まれてきなさい。女としてのレベルをあげてくるのです」
「は!? 意味わかんな……」
ぱちんっ、とマーリンが指を鳴らす。
瞬間、マーキュリーの足下に巨大魔法陣が展開。
「これ転移の魔法陣!? まさか……本気で!?」
「うむ。ヘル・インフェルノ女囚監獄へ、いってらっしゃーい」
「いやぁあああああああああああああああああああああああああああ!」
……こうして、マーキュリーだけ先に監獄送りにされたのだった。
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