222.【閑話】
閑話は今回で終わりで、次回から本編にもどります。
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
……ついに、言った。言ってしまったぞ。マーキュリーさんに、好きだって!
ど、どうかな……。
「いいの? あたしで……?」
マーキュリーさんが、潤んだ目を僕に向けてくる。
駄目って雰囲気じゃなくて安心した。でも、マーキュリーさんはどこか不安げだ。
「あたし……君ほど凄い力持ってないし」
「そんなことないですよ!」
「ほんと?」
「はい! マーキュリーさんは、凄いですよ」
「ほんとぉ?」
「はい、ツッコミ力が」
「そっちかい! 他には?」
他には……?
「優しい、可愛い、綺麗」
「あう……」
「それと……」
「あ、あ、もういいから! 褒め殺しやめて!」
はぁ……とマーキュリーさんがため息をつく。
「でも……アタシで本当にいいの? エイリーンとか、プリシラとか。君のこと好きな人は多いよ?」
「プリシラさんはほら、家族ですし」
今プリシラさん家の、養子なんだよね、僕。
「エイリーンさんは、友達ですし」
「そう……」
「異性として好きなのは、マーキュリーさんだけです! 僕は……あなたが好きなんです!」
マーキュリーさんがしばし、目を閉じる。
ぽろり……とまなじりから涙がこぼれ落ちた。
「だ、大丈夫ですか!? お腹でも痛いのです!?」
するとマーキュリーさんが苦笑しながら近づいてきた。
「ちがうよ。ほんとにもう……」
僕の肩に、手を置く。
「君はほんと変な子だよね」
「皆に言われます!」
「うん……でも、優しい子だよ。ほんと……そんなね、優しい君が……好きだよ」
!?
「じゃ、じゃあ……!」
「うん。あたしも君が好き。付き合ってほしい、な」
わあ!
わぁああああああああああああい!
『『『よっしゃぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!』』』
僕の脳内で、じーちゃんばーちゃんと、タイちゃんの声が響き渡る。
『おめでとうリーフちゃん!』
『よくやったのぅ我が孫ぉ! これでリーフちゃんも家族じゃあぁああああああああ!』
わあわあと歓声を上げるばーちゃんたち!
『……おめでとう、リーフ様』
『まあこうなるのはわかとったけどな、我が輩』
エイリーン、タイちゃんも祝福してくれる!
うれしいなぁ!
「はぁ……これから、大変だ。この子の面倒を、一生見てかないといけないなんてねえ」
っていいながら、マーキュリーさんは笑っていた。
嫌がってる匂いが全然しないや!
「ね、リーフ君……恋人になったんだからさ、その……ね」
マーキュリーさんが切なそうな顔をする。
え?
「なんです?」
「も、もう……わかるでしょっ」
「?」
「ああもう!」
そう言って、マーキュリーさんは僕の肩を抱き寄せて……。
そして、キスをしてきた。
わ、あわわ、や、柔らかい……良い匂い……。
ぱっ、とマーキュリーさんが顔を離す。
「次からは、自分からしてよね」
「は、はひ!」
こうして……。
僕とマーキュリーさんは、正式に付き合うことになったのだった。
【★大切なお知らせ】
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