表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

221/257

221.【閑話】



 僕らは王城の屋上へとやってきていた。


「きれい……」


 屋上から見下ろす王都の街を見て、マーキュリーさんがつぶやく。

 こっちの夜景は、綺麗だ。灯りの魔道具マジックアイテムの光が集まって、まるで銀河のようである。


 ……でも。


「きれいですね……」


 一番綺麗なのは、王都の街の灯りに照らされている、マーキュリーさんの姿だった。


『それを言いましょう』


 とエイリーンさん。あわわ、そんな……プレイボーイみたいなこと……言って良いのかな?


『言うべきです。言わねば、伝わりませんし。それに……女なら好きな人から、綺麗って言われて嫌な気持ちしないです』


 なるほど……勉強になる!


「マーキュリーさん!」

「なに?」


「綺麗ですね!」

「ああ、そうね。街の夜景……」

「そうじゃなくて! マーキュリーさんが、綺麗、です!」


 言ったぁ……。どうかな?

 変に思われてないかな?


「…………」


 マーキュリーさんが頬をぽりぽりとかく。


「マーキュリー、さん?」

「その……さ。ほんとに?」


 上目遣いで、マーキュリーさんが聞いてくる!

 ちょっぴり不安そうなんだけど、か、可愛い……。


「本当に綺麗ですよ! マーキュリーさん!」

「ほんとかなぁ……お世辞言ってるんじゃあないの?」


「僕がお世辞言えるようなタイプだと思います?」

「言えないわね。よくもわるくも、バカ正直だもん」

「はい!」


 別にバカっていわれても気にならなかった。

 マーキュリーさんの言い方からは、愛情みたいなものが、かんじられたから!


「ふふ……リーフ君って……ほんと……一緒に居ると、ほっとするわ」

「ほんとですかっ? あ、でも完全回復薬ずつうやくいつも飲んでるのに?」


「それは君の素行がアレだからでしょ……。まあ、それももうなれたわ」


 マーキュリーさんが微笑んでくれる。

 彼女からは、嘘をついてる匂いがしなかった。本当に、もうなれてくれたんだ……。


 僕のやらかしを、許してくれる。受け止めてくれる。

 そんな……優しくて、素敵な……


「マーキュリーさん。僕……」


 僕は……!


「マーキュリーさんが、好きです!」


 

【★大切なお知らせ】


好評につき、連載版をスタートしました!


『 【連載版】虐げられてた片田舎の治癒師、自由気ままに生きる〜辺境の村で奴隷のようにこき使われてた私、助けた聖獣とともに村を出る。私が居なくなって大変お困りのようですが、知りません』


広告下↓にもリンクを用意してありますので、ぜひぜひ読んでみてください!


リンクから飛べない場合は、以下のアドレスをコピーしてください。


https://ncode.syosetu.com/n9600jj/

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ