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219.【閑話】



 マーキュリーさんと買い物を楽しんだ!

 美人だから何来ても似合うよね!


「ということで、試着したモノ、全部買います!」


「ちょ……本気?」


「はい! 本気です!」


 僕は今日まで結構なクエストをこなしてきた。そのお金が、結構たまっているのだっ。


 マーキュリーさんのお洋服を買うのに使いたいのである。


「いいの……?」

「はい! 僕がこっちに引っ越してきてからずっと、世話になりっぱなし、迷惑かけっぱなしなので」


 だから、マーキュリーさんにプレゼントしてあげたいのだっ。

 マーキュリーさんはフニャ……と笑う。


「あはは……なんか、思った以上にうれしいな……」

「マーキュリーさん……」


 彼女からは幸せな匂いがした。僕は、人より嗅覚が鋭いらしい。だから、なんとなく感情も匂いでとらえることができるんだ。


 マーキュリーさんが本当に喜んでるのがわかって、僕の心はぽかぽかと温かくなるのがわかった。

 ああ……好きだなぁ……好きだ……。


「リーフ様」

「ジャスミンさん」


 銀鳳ぎんおうのギルマス、ジャスミンさんがこちらにやってくる。

 こそっ、と耳打ちしてくる。


「……ご用意してきましたよ」


 さっき、マーキュリーさんが試着してるとき、ジャスミンさんに頼み事をしておいたんだ。

 マーキュリーさんに渡すプレゼントを、用意しておいてもらったのである。


「……こちらを」


 そっ、とジャスミンさんが僕に箱を渡してくる。

 この中に…僕の頼んだモノが入っていた。


「頑張って」

「はいっ!」

【★大切なお知らせ★】


新作

『虐げられてた片田舎の治癒師、自由気ままに生きる〜辺境の村で奴隷のようにこき使われてた私、助けた聖獣とともに村を出る。私が居なくなって大変お困りのようですが、知りません』


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