213.【閑話】
綺麗におめかししたマーキュリーさんとともに、僕はデートへと出発!
で、でも……うう。マーキュリーさんが、今日なんだか、綺麗すぎる。
凄い緊張してきた……!
はわわ……あわわ……。
「どうしたのよ?」
隣を歩く清楚美人マーキュリーさん。
綺麗だ……。
「いつものハレンチ美女姿じゃないから、つい……」
「ハレンチ美女って……なんか、ムカつくわ。素直に喜べないじゃないのよ、もうっ」
ぷいっ、とマーキュリーさんがそっぽを向く。
あわわ!
「あ、あのその、別に馬鹿にしてるわけじゃなくてですね……その……綺麗だなぁって……今日は特に」
するとマーキュリーさんがにまーっと笑う。
「そう?」
「はい! とても綺麗です!」
「んふ~♡ そかそか。素直でよろしい」
マーキュリーさんが僕の頭をよしよしなでなでする。
な、なんだか……甘くて良い匂いが……!
それに、すぐ目の前に綺麗な顔が!
あわわはわわ。
「リーフくんも変な子ね。ドラゴンや恐ろしいモンスターを前には、一切動揺しないのに」
「今日のマーキュリーさん、別格に綺麗で……」
「…………」
マーキュリーさんがスタスタと前を歩いて行く。
「どうしたんですか?」
「な、なんでもないわよ……」
「え? でもなんだか顔赤くないですか?」 スッ……。
「無言で完全回復薬だすなや。……大丈夫よ、その……あの、ちょっと照れただけよ」
「ま、マーキュリーさんっ!」
やばい……なんか今日、マーキュリーさんが普段以上に素敵だぞ!
この調子で僕、普通にできるかなぁ。ましてや、告白なんて……あわわ。