212.【閑話】
ということで、マーキュリーさんとデートすることになった!
僕はばーちゃんたちの助力もあり、今……とても垢抜けた格好をしてる。
師匠のローブは家に置いてきた(大事に折りたたんで、なおかつタイちゃんに見てもらうことに)。
いつもの黒いシャツに半ズボンではなく、おしゃれなシャツにジャケット。そして、長ズボン。
サンダルを常時着用してる僕だけど、今日はピカピカの靴!
なんだか……僕が僕じゃないみたいだ。
で。
僕は待ち合わせの、王都の中央公園へとやってきた。
ここは人気の待ち合わせスポットだ。周りにめかし込んだ若い男女がいる。
僕も今から、あの一部になるのだっ。
そう思うとちょっとわくわく。でもマーキュリーさんにダサいとか言われたらどうしよ~。
「リーフ君?」
そのとき、見知った声がしたので振り返って……え、ええ!?
な、なんか凄い……美人がそこにいる!
金髪の、美人さんだ。
しかもなんか清楚な格好をしてるぞっ!
だ、誰……!?
「リーフ君。あたしよあたし。マーキュリー」
「ほえええ!? ま、マーキュリーさん!?」
そんな!
マーキュリーさんはいつも、めがねかけてるし、魔女の三角帽子かぶってるし、あとなんかちょっとえっちぃ格好してた!
でも今のマーキュリーさんは、めがねかけてないし、帽子かぶってないし、清楚な格好をしてる!
「ど、どうしたんですそれ……?」
「どうしたって……デートなんだから、おしゃれしたのよ。悪い?」
いやいやいや!
「ありです! かわいいです!」
「そ、そう……良かった」
ふにゃ、とマーキュリーさんが笑う。
なんかもう、心臓ドキドキだよ! マーキュリーさんって、こ、こんなにかわいらしかったっけ……?
「さ。いきましょリーフ君」
「え、あ、はい……そうですね……」
これからこんな美人お姉さんとデートだなんて……。
うう!
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