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206.【閑話】

【※読者の皆様へ】

今回のあとがきは、

「全ての読者様」にお読みいただきたいです!


1分も掛からないので、最後まで目を通してくだると幸いです。



 夜……俺は眠れないでいた。

 気になるのは、マーキュリーさんのこと。


「うう~……タイちゃんが変なこと言うからぁ~……」


 マーキュリーさんとつきあっちゃえよ、とタイちゃんは言ったのだ。

 いやいや、付き合うなんて……。


 そりゃ、付き合いたいかそうでないかでいったら、付き合いたいけどもさ。


「ふがー……しゅぴ~……」


 タイちゃんは俺をたきつけておいて、普通に寝てる……この猫……。

 今は人間の姿だけどもさっ。


「はぁ……眠れない……」


 俺はマーキュリーさんのことで、頭がいっぱいだった。

 眠れそうにないので、ちょっと夜の散歩でも行こうかなって思った。


「あれ? ま、マーキュリーさん?」

「あら、リーフ君」


 リビングにマーキュリーさんがいた。

 パンツ1枚に、キャミという、えっちぃ格好だ!


「ふ、服着てください!」

「? 着てるじゃないのよ」

「ちゃんと着てください! え、えっちです!」

「え!? そ、そう……ごめん……着替えるね……」


 マーキュリーさんが椅子にかけていたカーディガンを羽織る。

 うう~……マーキュリーのえっちな格好に、どきどきしちゃうよぉ。


 一方マーキュリーさんも顔を赤くして、ちらちら……とこっちを見てくる。


「どうしたの? リーフ君。こんな夜更けに」


 まさかマーキュリーさんを思って、もんもんとしてて、寝れなかった……なんて言えない!


「ちょっと考え事を。ま、マーキュリーさんは?」

「あたしは……あたしも、考え事」

「そ、そうですか……」


 何考えていたんだろう……?

 お、俺のことかな……なんて……いやいや!


「寝れないなら、ちょっと散歩でもしない?」


 とマーキュリーさんが誘ってきた。

 ……こ、これって……で、デートではっ?

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