204.【閑話】
俺はマーキュリーさんの家に帰ってきた。
「ただいまー」
「うぃっく……おかーえり~」
マーキュリーさんの声が、リビングから聞こえてくる。
むむぅ……これは……もしや……!
俺がリビングへ行くと……へべれけ状態のマーキュリーさんがいた!
「もうっ、また明るいうちからお酒飲んじゃってもぉ~!」
「うえへへ~♡ いーじゃん……最近さぁ~……忙しくてさぁ~……ひっく」
「もー……」
しょうがないなぁ。俺はテーブルの上のゴミを片付ける。
タイちゃんが人間姿となって、椅子に腰掛ける。
「主よ。我も酒が飲みたいぞ」
「先にお夕飯」
「ちぇー」
俺は台所に立ち、慣れた手つきで、夕飯を作る。
魚が安かったので、香草で蒸してみた。
「はいごはんー」
「「わーい!」」
俺の料理を、マーキュリーさんたちは「「うまうま~!」」と美味しそうに食べてくれる。
誰かと一緒にご飯を食べるのって、やっぱり良いよなぁ。
「あれ? 酔いが覚めた」
「酔い覚ましの薬草使ったので」
「なるほど……じゃも別のお酒のんじゃおー♡」
「も~」
マーキュリーさんはほんと、お酒好きだなぁ。
台所の棚をあさる。
彼女は下なにも履かない。ぷりんとしたお尻が目、目に毒です!
「なに?」
「下! 履いてくださいよ! いつもお尻丸出しでもー!」
「いーじゃん、家の中くらい~」
「もー!」
タイちゃんは俺たちを見て苦笑する。
「こうしてみると、夫婦みたいだな二人とも」
「「なっ!?」」
ふ、夫婦だなんて……そんな……。
「お? なんだ二人とも顔が赤いなぁ?」
「「気のせいでしょっ」」