200.【閑話】休日の昼
マーキュリーさんにコーヒーを出したあと……。
俺は着替えて、玄関へと向かう。
「あら、どっかいくの、リーフ君?」
だらしない格好のまま、マーキュリーさんが俺に尋ねてきた。
目に毒だ……わわわ。
「て、天与の原石に……。今回、いろいろ迷惑かけちゃったので、ギルマスに」
どうやら、ギルマスが窮奇の事件において、いろいろやってくれていたようだ。(ローレン君から聞いた)
だから、お詫びの品を持っていく。
「ふぅん……いってらっふぁーい……」
マーキュリーさんがあくびをして、ぐいっと背伸びする。
ばるんっ、と大きなオッパイが揺れた……って、あれ?
「マーキュリーさん、いつの間にそんなに立派なお、おっぱいが……?」
「え? ああ、これ。これは幻惑の魔法で……って何いわせんのよ! さっさといけ!」
俺は慌てて外に出る。
うーん……どしてだろう。マーキュリーさんは貧乳だった気がするのに。
そういえば、気づいたらおっきくなってたな。
幻惑の魔法っていっていたし……。
「なんでおっきく見せようとするんだろ?」
『それは好きな男に、好みを合わせてるんじゃ』
ん?
タイちゃんが、気づいたら頭に乗っていた。
タイちゃんは人間の姿、ベヒーモスの姿と、二つを使い分けることができる。
今は子猫姿になっていた。
「どうしたの、タイちゃん?」
『我も散歩じゃ』
散歩って言うわりに、俺に乗ってるんですがそれは……。
まあいいか。
そんなに重くないし。
俺は天与の原石へ向かって歩きながら、タイちゃんに尋ねる。
「好きな男にってどういうこと?」
『ぬふふふ♡ 我が主は大きなオッパイが好きじゃろ?』
う、たしかにそうだけども……。
人から指摘されるとはずいなぁ……。
って、あれ?
「俺の好みが大きいおっぱいだから、なに? マーキュリーさんが胸を偽装するのと、何か関係が……?」
『うふふ♡ 青いの~』
青い……?
何が……?
ううん、わからん……。
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