197.一件落着
【☆★おしらせ★☆】
あとがきに、
とても大切なお知らせが書いてあります。
最後まで読んでくださると嬉しいです。
俺は窮奇を治すことに成功した。
ローレン君の次元斬を使って、俺たちはエルフたちのいる場所へと戻ってきた。
「ということで、デルフリンガーさん、きゅーちゃんは元に戻りました!」
「そ、そう……きゅーちゃんって?」
「窮奇のきゅーちゃん、です!」
ウイルスに体を犯されていたきゅーちゃん。
でも、俺の作った薬の効果で、体からウイルスが完全除去された。
全身に生えていた、長い棘は消えてなくなり、今は美しい毛並みをした獣となっていた。
『この度は、大変申し訳ないことをした。深く、お詫び申し上げる』
きゅーちゃんが頭を下げる。
デルフリンガーさんは小さく息をつく。
「気にしないで。あなたも、やりたくてやっていたわけじゃないんでしょ?」
『ああ』
きゅーちゃんの病気は、誰かにうつされたものだ。
そう、悪意ある誰かのせいで、きゅーちゃんは暴走していたということ。
悪いのはそいつであって、きゅーちゃんじゃない。
「ならもういいわ」
『寛大な処置、感謝いたす』
デルフリンガーさんはため息交じりに言う。
「ほんとはね、あなたを殺せって言う声もあったの。うちのエルフたちからね。でも、わたしたちの恩人が、あなたを生かしてほしいと頼んだの」
『なんと、薬師殿……あなたが……』
うう、照れくさいや。
『本当に、なんとお礼を申し上げていいやら』
「気にしないでください! 俺は、当然のことをしたまでです!」
エルフさんたちは、きゅーちゃんを許してくれた。
これで、依頼完了……。
「って、まだですわよ、リーフさん! 四凶がまだ残ってますわ!」
プリシラさんの言葉を聞いて、俺は、思い出した。
そ、そうだった!
ほかにも悪いやつはいるんだった!
「そこは大丈夫だぞ!」
ローレン君がにかっと笑う。
「全員ぶったおしたからな!」
「ええええ!? いつの間にぃ!?」
「リーフ君がいないあいだに、ぼこったぞ!」
な、なるほど……それにしても、強い。
「すごいなぁ、ローレン君!」
同年代で、こんなに強い人なんて、周りにいなかった。
だから、純粋にすごいって思う。
「なんのなんの! すごいのはリーフ君じゃあないか。おれは、壊したり破壊したり、木っ端みじんにすることは得意だ」
それを聞いてマーキュリーさんが「全部一緒なんだけど……」とあきれた調子でツッコミを入れる。
「だが、治すのは苦手だ! 窮奇は、君じゃなかったら助けられなかった。おれでは無理なことを、君はやってのけた! すごい!」
すごいローレン君からほめられて、俺は、うれしかった。
「ええと、じゃあ……四凶は全部始末したってことね」
きゅーちゃんは生きてるけど、でももう人に悪さをする窮奇は死んだ。
だから、四凶は全部いなくなったってことだ。
「これにて一件落着、ですね!」
【★大切なお知らせ】
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