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192.久しぶりの故郷



 窮奇きゅうきの治療をすることになった、俺。

 ウイルスを不活化させる薬を作る必要があった。


 でもそのためには、今の設備では無理。

 ……そこへやってきたのは、ローレンくんとドクオーナだった。

 ローレンくんの次元斬のおかげで、俺たちは一瞬で、故郷へと帰ることができたのだった。


「リーフちゃん!?」「リーフちゃんがかえってきたよぉお!」


 俺たちがいるのは、デッドエンド。俺の故郷。その入口だ。


 ばーちゃんじーちゃんたちが、俺を見てぎょっと目を剥く。

 ああ、ひさしぶりだなぁみんな!


「ただいま! ごめん、今急いでて……」


 ずぉ……! と彼らが殺気立つ。


「うひいぃいいいい!」

「ど、どうしたのマーキュリーさん?」


 マーキュリーさんがその場に腰をぬかし、ガタガタ震える。


「り、りりり、リーフ君……みんな、その……」

「リーフちゃん。なぁに、その獣?」


 怯えるマーキュリーさんをよそに、ばーちゃんじーちゃんたちが、窮奇きゅうきを見てつぶやく。


 その手には……武器!

 まさか敵だと思ってるのか!


「待ってよばーちゃんたち! この子は患者なんだ! 苦しんでるんだよ!」


 ばーちゃんたちの手には、エクスカリバー、グングニル、ミョルニル……などなど。


「み、みんな……じ、神器もってらっしゃる……! あばばばば!」


 どうしよう、みんな窮奇きゅうきを排除しようとしてる。

 そりゃそうか。怖いもんね……。どうしよう、こんな暇ないのに!


「どうしたんじゃあ?」

「アーサーじーちゃん!」


 この村の村長、アーサーじーちゃんがやってくる。

 彼は俺と周りを見て、ふむ……とうなずく。


「みな、武器を納めるがよい」

「し、しかし村長……」

「リーフちゃんが連れてきたんじゃ。大丈夫じゃ。のぅ? ばーさんや?」


 ふわり……と上空から……。


「マーリンばーちゃん!」

「おほほ、ひさしぶりじゃのぅ、リーフちゃんっ。それと……孫よ」


 マーリンばーちゃんがマーキュリーさんを見下ろして、ため息をつく。


「なんと無様な格好か、孫よ……」

「だ、だって……英雄の皆さん、殺気立ってるし……」


「リーフちゃんとそのお仲間さんたちをみなさい。誰も怯えてないわよぉ?」

「そりゃ……だって、こいつらもリーフ君に並ぶくらいの化け物だし……プリシラは違うけど……!」


 やれやれ、とマーリンばーちゃんが首を振る。


「あたしの血を継いでるというのにこの子はまったく……」

「ごめん! 急ぎなんだ! 通しておくれよ!」


 ふむ、とアーサーじーちゃんがうなずく。


「あいわかった。みな、道を空けるのじゃ」


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